リーバーは、「こころの健康観察 メンタルヘルスチェック(β版)」の無償提供を2月1日に開始した。
2022年10月27日、文部科学省の「2021年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校児童生徒数は、9年連続で増加している。こうした背景から、文部科学省は児童生徒が抱える課題の予兆把握と早期対応を方針として掲げている。
さらに、国立成育医療研究センターによる「コロナ×こどもアンケート」によると、小学5~6年生の9~13%、中学生の13~22%に、中等度以上の抑うつ症状が見られた。
また保護者についても「自分のこどもが同じ状況でだった場合どのような考えが思い浮かぶか」という質問に対して「どこの病院を受診したらよいのか分からない」は36%、「受診が必要なのか分からない(様子をみてもいいのではないかと思う)」は31%、「こども本人が受診したがらないだろう」は17%であることがわかった。
同社はこれらの背景を受け、子どもたちのメンタル不調を早期に発見し、いじめや不登校などの予兆を把握するための仕組みを整えることが有効と考え「こころの健康観察 メンタルヘルスチェック」を開発した。同社の既存機能を活用している学校へアナウンスをした結果、現在63校で試験運用されている。
「こころの健康観察 メンタルヘルスチェック(β版)」の募集概要は以下の通り。
- 提供期間:2月1日~3月31日
- 募集期間:2月1日~2月15日
- 対象:教育機関
- 費用:無料
なお、利用するには専用フォームからの申し込みが必要となる。
「こころの健康観察 メンタルヘルスチェック」では、保護者が子どもの気持ちの変化や行動特性に気づく手段を提供するほか、正しい情報収集や不安軽減の選択肢を提示する。
教育現場では保護者から見た子どもの気持ちや情報を得られ、学校内で子どもたちの情報を共有する手段を提供する。
子どものメンタル不調の予兆を把握しやすくなるのが「こころの健康観察 メンタルヘルスチェック」の利点と言える。
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