Veeam Softwareは、立命館大学が学務システムおよび全学統合サーバ基盤の刷新を含むバックアップシステムの再構築に、「Veeam Backup & Replication」を採用したことを、1月31日に発表した。
「Veeam Backup & Replication」の導入は、立命館大学の学務システムと全学統合サーバ基盤、立命館アジア太平洋大学(以下、APU)の事務システム、教育研究用サーバ基盤をバックアップ対象に実施されている。同大学・APU間で相互にレプリケーションすることで、大規模な自然災害が発生した際にも確実にシステムやデータを復旧できる、DR(ディザスタリカバリ)環境を構築することができた。
加えて、バックアップシステムのVeeamへの刷新によって、新旧バックアップ環境で5年分の維持費用を比較した結果、製品の保守や作業にかかるコストを約64%削減できるとの試算が得られ、費用負荷の軽減が可能になる。
また、新旧全学統合サーバ基盤上のインフラ約50システム、300VMをハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品にリプレースするための移行ツールとしてもVeeamが活用された。過去のプロジェクトでは全システムが移行を終えるまでに2~3年かかるとされていた新旧基盤間のVM移行を、Veeamの計画フェイルオーバー機能を利用することで、約9カ月の短期間でスムーズかつ安心なデータ移行を実現した。
立命館大学では、クラウドシフトにも今後注力すべく、情報基盤のハイブリッドクラウド化を進めている。Veeamの活用によって、マルチクラウド環境下の運用管理を一元化すること、またオンライン学習の定着によってデータ量が増大しているSaaSのデータ保護を検討している。
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