学情は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「学生生活での体験」に関する調査結果を11月18日に発表した。同調査は、学情が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2024」への来訪者に対して10月21日~11月8日の期間に行われ、430名から有効回答を得ている。
調査対象者に、学生生活で進路や将来を考えるきっかけとなる出会いや経験があったかを尋ねたところ、「あった」という回答は31.2%となり、「どちらかと言えばあった」(30.9%)と合わせると、約6割の学生が学生生活において進路や将来を考えるきっかけとなる出会いを得ていることがわかった。学生からは、「インターンシップで仕事を体験し、志望業界を決めることができた」「コロナ禍で行動制限があったものの、大学の就職ガイダンスやオンラインセミナーなどで就職へのイメージを持つことができた」「ゼミでOB・OGと交流するなかで、働きたい業界や職種を見つけることができた」といった回答が寄せられている。一方で、「オンライン授業が大半で、リアルな場で体験や経験の機会を得ることができなかった」「直接現場に触れたり、対面でのコミュニケーションの機会をあまり持てなかった」「オンラインでのインターンシップでは実際に働くイメージがわかず、まだ具体的な志望業界を決められていない」といった回答もみられる。
希望する進路や将来就きたい仕事が決まっているかを尋ねた質問では、「決まっている」と「どちらかと言えば決まっている」を合わせた回答が53.2%を占めた。学生からは、「いくつか志望したい業界を絞っている」「志望企業までは決まっていないものの、希望する業種や職種は決めることができた」「志望したい業種や職種はある程度決めているものの、可能性を拡げるために、スカウトをもらって興味を持った企業とは積極的に接点を持つようにしている」「仕事において何を大切にしたいかなど、自分の軸を持てるようにしている」といった回答が寄せられている。一方、「決まっていない」と答えた学生からは、「就職活動を始めたばかりで、どのような業種・職種があるのかわからない」「自分に向いている仕事がわからない」「何をしたいかが決められていない」といった意見が寄せられた。
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