ベネッセコーポレーションは、日本パラリンピック委員会とのサービスプロバイダー契約を経て、同社が提供する小中学校向けタブレット学習支援ソフト「ミライシード」に、教材「I'mPOSSIBLE(アイムポッシブル)」日本語版を搭載。11月14日から小学校・中学校向けの各教材を「ミライシード」導入校にて、無償で利用できるようにしている。
「ミライシード」は、協働学習・一斉学習・個別学習それぞれの学習場面に対応したタブレット学習用オールインワンソフト。学校教育へのデジタル導入を活かして、従来は困難であった子ども一人ひとりに最適な問題の提供や、子どもの思考を深める協働学習、一人ひとりの学習効果の可視化といったニーズに応えられるソフトウェア教材となっている。
今回の「I'mPOSSIBLE」日本語版の掲載は、学校現場でも関心の高いSDGsを大きなテーマとした国際理解・環境・情報・福祉・健康などの領域の優れた教材・プログラムを、デジタルコンテンツ化(タブレットを活用した授業で運用できるようテンプレート+指導案+素材化して構成)していく取り組みの第1弾として行われる。パラリンピックを題材に、共生社会への気づきを子どもたちに促す教材としてパラリンピックの歴史や競技について学ぶとともに、パラリンピック選手の活躍を通して障がいや人権尊重、国際理解について理解を深めることを意図している。
「I'mPOSSIBLE」日本語版は、授業用のスライドやワークシート、映像教材に加えて、指導案やそれぞれのスライドを使用する際の声かけ例や関連情報を記載した教師用ガイドのセットで、小学生版、中学生・高校生版ともに全14授業分のユニットで構成される。各ユニットはすべて独立しており、単体でも複数の組み合わせでも使用できる。
なお、11月14日時点で利用可能な教材は、日本パラリンピック委員会の公式サイト上で公表している改訂版教材で、図の黄色の項目になる。今後も教材の改訂を受けて、順次「ミライシード」上で利用できる予定。
12月初旬には、「I'mPOSSIBLE」日本語版の提供開始にあわせて、教員向けのオンラインセミナーを実施する。同セミナーには日本パラリンピック委員会の担当者も出演し、「I'mPOSSIBLE」日本語版に込められた思い、共生社会を考えることの意義や、「ミライシード」を使った授業実践方法などの紹介も行われる。セミナーの詳細は、「ミライシード ファンサイト」にて発表予定となっている。
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