ジョイズは、山形県高畠町教育委員会と、個別最適化された英語教育の実現に向けて、町内の全公立小中学校(小学校6校、中学校1校)に2021年2月の1人1台端末の整備と同時に、同社が提供している教育機関向け英語学習クラウド「TerraTalk」を導入したことを、10月5日に発表した。
「TerraTalk」は、独自開発の発音・発話解析エンジンを軸に、対話形式、音読形式のエクササイズを提供する。これにより、学校現場で不足しがちな発話量を補うとともに、発音矯正が可能となっている。また、LMS(Learning Management System)を活用して、生徒の英語力を定量的に可視化することで、個別最適化された学習の実現に向けて指導の優先順位付けや生徒ごとの教材難易度を調整できる。
高畠町では、外国語(英語)教育において小中学校に外国語指導員を複数名配置するとともに、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、授業改善を進めてきた。一方で、2019年度・2020年度に行ったベネッセが提供する4技能英語検定「GTEC」では、「話す力」に課題があることが明らかになったことから、町内の全小中学校での「TerraTalk」導入に至っている。
先行して活用が進む高畠中学校では、単元の後半で行う適応課題(練習問題)を「TerraTalk」で行っており、従来は教員が行っていたスピーキングチェックでは、自動採点機能を活用することで生徒はその場で自身の発音について確認し、反復練習が可能になった。
生徒の取り組み状況は教員の端末で確認できるので、教員の業務効率化を図りつつ4技能を統合的に育めるようになっている。さらに「ライブ授業」機能の活用によって、生徒が操作に迷うことなく学習を始められるようになり、一斉授業におけるICTの円滑な導入が実現したという。
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