情報オリンピック日本委員会とCTC未来財団は、国際情報科学コンテスト「ビーバーチャレンジ」から生まれた小学生向け情報科学カード型教材「ビーバーチャレンジ学習カード」を開発した。同教材を、2022年9月20日から2023年3月31日まで、教育機関を対象に500セットを無料で配布する。
「ビーバーチャレンジ学習カード」は、プログラミングを学んでいる児童が、情報科学とComputational Thinkingの考え方を協同学習するのに適している。
小学校1年~4年生向けの40枚のカードと小学校5・6年生向けの28枚のカードから構成されており、カードはグループワークでも利用しやすいようにA5サイズで、1枚のカードに選び抜かれた問題1題が掲載されている。題材はいずれも、情報科学とComputational Thinkingの考え方に基づくものであり、論理的思考力を育むとともに、プログラミングの基礎となる概念を学べるように工夫されている。
「ビーバーチャレンジ」は、小中高の児童生徒を対象とした「情報科学」と「Computational Thinking(計算論的思考)」に関する課題に取り組むオンライン国際コンテスト。2004年にリトアニアで始まり、2021年度には5カ国から300万人以上が参加する大規模なものとなっている。情報オリンピック日本委員会では、日本の児童生徒、また、学校の教員に情報科学とComputational Thinkingに触れる機会を提供することを目的に、2010年より本コンテストを実施している。
2022年の「ビーバーチャレンジ」は11月14日~19日に実施され、実施日時は参加を希望する学校で指定できる。学校行事などでこれらの期間に実施できない場合は11月21~26日に実施可能。対象は小学校3年生から高校3年生で、学年に応じた問題が出題される。参加申し込みは、学校・教育機関単位で行う必要がある。
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