フルティフルは、静岡県での園児バス置き去り事故の発生を受けて、同社が開発・提供している園児置き去り防止アプリ「QRだれドコ」の利用を呼びかけている。
「QRだれドコ」は、園児の名札の裏などに入れたQRコードを、保育者のスマートフォンや保育園・幼稚園に設置されたタブレット端末で読み取ることで、保育園・幼稚園の管理者や保護者が園児の入園や園での活動を共有できるようにするアプリ。
インターネットに接続されたタブレット端末やスマートフォンがあれば、QRコードを印刷した紙を園児の名札の裏に入れるだけで利用可能で、保育園・幼稚園なら「QRだれドコ」を原則無料で利用できる。
8月末に試験運用を始めた「バスモード」は、バスの乗降時に名札裏のQRコードを読み取ることで各バス停で自動点呼しつつ乗車が可能で、園に到着後も自動点呼しつつ園児を降車させられる。降ろし忘れの園児がいる場合は、添乗者のスマートフォンに注意メッセージが表示されるので、万が一降ろし忘れが発生した場合でもバス運転手や添乗者がその場で気付けるようになっている。さらに、バスに取り残された場合も含めて園児の入園、未入園状況を園にいる保育者全員で共有でき、保護者は自身の子どもの状況をスマートフォンやパソコンで常に確かめられる。
ほかにも、園児が園に設置されたタブレット端末に名札裏のQRをかざすことで、自発的に保護者へメッセージを伝えられる機能「すまいるモード」も追加されている。園があらかじめ設定したメッセージを選んで、スマイリーボタンで今の気持ちをタップしてQRをかざすと保護者に園児からのメッセージが送られる。保護者は子どもの日中の活動や気持ちがわかるので、仕事や家事の合間の喜びや安心につながる。
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