神山まるごと高専は、文部科学省の大学設置・学校法人審議会より、審査判定が「可」とされる答申が公開されたことを、8月31日に発表した。
同校は、19年ぶりの新設の高等専門学校(高専)として、昨年10月から文部科学省へ設置認可申請・寄附行為認可申請を行ってきた。この度の答申を受け、国内58校目の高専として「テクノロジー×デザイン×起業家精神」が三位一体となった学びが、2023年4月より徳島県神山町でスタートする。今後、認可書類の適切な処理をもって正式な認可となる。
神山まるごと高専は、2023年4月に開校する5年制の私立高等専門学校。起業家を中心としたメンバーが学校構想を立ち上げ、有志のメンバーでこれまで学校づくりを行ってきた。テクノロジーやデザイン、起業家精神といった、これからの社会に必要な3つの軸を中心としたカリキュラムを通して、社会を切り拓く「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指している。1学年40名、合計200名の学生が、地方創生で有名な徳島県神山町で暮らしながら学ぶ全寮制の学校となっている。
大学などの傘下ではない民間主導の高専として、企業版ふるさと納税なども活用した21億円を超える寄付金、21名の教員を独自で集めてきた。また、現役起業家約50名が講師となる「起業家講師」の特別講義なども構築している。加えて、奨学金基金と長期的な寄付によって、年間200万円かかる学費の実質無償化にも取り組んでおり、1期生の無償化をすでに発表している。
同校では、2022年の秋に入学試験の実施を予定しており、入試要項などの受験詳細は近日公開される。
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