光村図書出版は、全国の小・中学生(小学3年生~中学3年生)の保護者を対象に実施した、「子どもと保護者の英語に関する意識調査」の結果を7月21日に発表した。同調査は、6月13日~15日の期間に行われ、500名(小学3年生~6年生の保護者:287名、中学1年生~3年生の保護者:213名)から回答を得ている。
調査対象者に、子どもが家庭での英語学習の際に使用している、教材やツールを尋ねたところ(複数回答)、「紙の教科書」(62.2%)がもっとも多く、「紙の問題集・参考書」(41.2%)、「学習用アプリ」(28.0%)、「学習者用デジタル教科書」(14.0%)がそれに続いた。小学生では69.3%、中学生では85.4%が、紙またはデジタルの「教科書」を使用と答えている。
子どもが家庭で英語学習をする際に、好む教材やツールを尋ねた質問(複数回答)では、「紙の教科書」(48.4%)が最多となり、「学習用アプリ」(29.6%)、「紙の問題集・参考書」(29.0%)、「学習者用デジタル教科書」(11.8%)がそれに続いた。小学生では54.0%、中学生では68.5%が、紙またはデジタルの「教科書」を好んで使っていると回答している。
子どもが家庭で英語学習をする際に、自身はどの程度の支援・指導を行っているかを尋ねたところ、「質問されたら教える」(47.0%)がもっとも多く、「学習の進み具合をチェックする」(18.8%)と合わせた割合は65.8%を占めた。
「寄り添って一緒に学習を進める」という回答は、小学生では18.8%だったのに対して、中学生では10.3%と8.5ポイント少なく、「まったくしない」という回答は小学生の11.1%に対して中学生は28.6%と、学年が上がるにつれて保護者による家庭学習への関わりが小さくなる傾向がみられる。
子どもが英語に関する習いごと(塾を含む)をしているかを尋ねた質問では、「現在している」(34.6%)と「現在はしていないが、していたことがある」(9.2%)を合わせた割合は43.8%に留まった。「現在しておらず、今後もする予定はない」という回答は32.4%に達している。
子どもが生活の中で英語に親しめるよう、保護者として意識して用意しているものとしては(複数回答)、「特に用意していない」(66.8%)が最多となり、「子ども向けの英語の番組・映画」(18.2%)、「子ども向けの英語の本・雑誌」(11.6%)、「保護者が見ている英語の番組・映画」(10.6%)がそれに続いた。
子どもは英語が好き、または得意だと感じているかを尋ねたところ、「英語が好き・得意」(「とても好き・とても得意」(6.8%)と「まあまあ好き・まあまあ得意」(54.2%)を合わせた割合)が61.0%に達している。「とても苦手意識がある」という回答は、小学生では6.6%だった一方で、中学生では12.2%に達しており、小学生よりも中学生の方が英語への苦手意識を感じている様子がうかがえる。
子どもがもし英語を自由に使いこなせたら、どのようなことをしたいと思っているかを尋ねた質問(複数回答)では、「英語でさまざまな国の人と話したい」(37.8%)が最多となり、以下「英語の映画やドラマ、アニメなどを(字幕なしで)観たい」(31.0%)、「英語の歌を聴いたり歌ったりしたい」(28.2%)が続いている。小・中学生ともに「英語でさまざまな国の人と話したい」がもっとも多く、小学生では「英語の歌を聴いたり歌ったりしたい」、中学生では「海外に旅行したとき、英語でやり取りしたい」が2位にランクインした。
保護者自身は、中学生時代に英語に対してどのように感じていたかを尋ねたところ、「苦手意識があった」(31.0%)と「とても苦手意識があった」(20.4%)を合わせた割合が51.4%に達している。
保護者の中学生時代と、現在の中学生を比較すると、現在の中学生で「とても好き・とても得意」(8.0%)と「まあまあ好き・まあまあ得意」(47.9%)を合わせた割合は55.9%を占めており、保護者の中学生時代(48.6%)よりも現在の中学生の方が英語をより「好き・得意」と感じていることが明らかになった。
保護者は現在、英語をどう感じているかを尋ねた質問では、「苦手意識がある」(「苦手意識がある」(40.8%)と「とても苦手意識がある」(21.4%)を合わせた割合)が62.2%に達している。
保護者の中学生時代と比較すると、現在の方が「苦手意識がある」とする回答が多い。
現在、子どもが使っている教科書に対して、どのような印象を受けるかを尋ねたところ(複数回答)、「イラストが多くて楽しく学習できそう」(31.0%)、「教科書のサイズが大きくて学習しやすそう」(24.6%)、「子どもが意欲的に学べそう」(15.4%)が上位を占めた。
保護者として、子どもが英語を学習する上でもっとも重視したいこととしては、「英語を好きになること」(37.8%)がもっとも多く、以下「英語に苦手意識をもたないこと」(27.8%)、「完璧ではなくても、英語話者とコミュニケーションが取れるようにすること」(18.2%)が続いており、6割超の保護者が英語への苦手意識を持たず、英語を好きになることを重視している。
英語を身につけるために、もっとも必要だと思うことを尋ねた質問では、「異文化への興味・好奇心」(30.4%)が最多となり、「間違いを恐れないこと」(19.4%))、「チャレンジ精神」(19.0%)がそれに続いた。
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