教育と探求社は、職場体験を探求的な学びにアップデートする教材「ジョブトライアル」の提供を、4月1日に開始した。あわせて、同教材の試験導入に協力可能な中学校10校を募集している。締め切りは4月15日。
「ジョブトライアル」は、職場体験を「探求型の学び」につなげる補助教材で、同社の探究学習プログラム「クエストエデュケーション」の開発で培ってきたノウハウが盛り込まれ、生徒の探求的、主体的な学びを引き出し、キャリアチェンジが常識となる「人生100年時代」を踏まえた、「キャリアプランニング能力」の向上を図る。
同教材は、体験だけでなく事前事後学習にも相当の時間をかけた構成になっており、体験先の職場やその事業の事前調査、従業員や利用者へのインタビュー、学びの成果の発信といった、主体的、探求的な学びを引き出す独自の活動を、段階的に組み込んでいる。ICT端末・機器の使用も想定した内容であるため、タブレット端末などの活用によって、学びがさらに豊かになる。
職場体験における一連の活動を通じて、「仕事」「働くこと」の魅力や価値・意義を、多面的・多角的に捉え、理解を深められる。また、従来の受け入れ先企業との連携体制を大きく変えることなく導入が可能であり、同プログラムを加えることで、事前事後の学習や訪問時の活動が一層充実し、生徒の学びや成長だけでなく、受け入れ先の職場においても価値を感じられるよう設計されている。
「ジョブトライアル」の試験導入では、全国の中学校のうち2022年度に企業、官公庁などの組織と連携した職場体験の実施が決まっており、2022年7月までに授業(全10コマ)を終えられる10校を募集する(学級単位で応募可能)。授業の様子の取材や、教育と探求社の媒体などでの記事化の可能性があり、関連画像や生徒の文章などの提供が必要になる場合がある。また、担当教員には指導レポートの提出を依頼する予定となっている。
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