ライフイズテックは、これからの学界・産業界を担うAI・IT人財育成の新しい方向性を形作ることを目的に、データを活用し課題解決を目指す「データサイエンス・AI」教育領域において、慶應義塾大学「AI・高度プログラミングコンソーシアム(AIC)」に法人会員として参画することを、3月30日に発表した。これにより、全大学生を対象とした初学者向けEdTech教材および学習コンテンツについての研究を進めていく。
政府が2019年6月にまとめた「AI戦略」では、2025年までにすべての大学生がデータサイエンスの知識を身につけるとの目標が示されている。現在、大学でデータサイエンスを必修化させる動きが始まっている一方で、大学生に向けたデータサイエンスの指導者は不足しており、教材や環境も十分とは言えない。
全学生の半数にあたる25万人が学ぶとされる、データサイエンスの応用教育・エキスパート教育にはさらに大きな壁があるとされている。同社は本取り組みを通じて、大学生の「データサイエンス・AI」教育領域での課題を解決し、AI・IT人財育成の新しい教育モデルの創出を推進していく。
慶應義塾大学の「AI・高度プログラミングコンソーシアム」は、AI・プログラミング活動に興味を有する学生およびこれからAI技術を取得したい学生全員に門戸を開いた学びのコンソーシアムであり、2019年に設立された。7学部の1・2年生が学ぶ日吉キャンパスと、理工学部の矢上キャンパスのそれぞれに、AI・高度プログラミングルームとAIサーバー室を設置し、「(1)学生に対する高度計算機資源の提供」「(2)レベル別AI・プログラミング講習会の実施」「(3)各種AI・プログラミングコンテストの開催」「(4)個別AI・プログラム利用相談会等」を行っている。
最大の特徴は、講師・相談員やコンテストの企画・運営をAI上級者の学生が担う点。そこでの議論に大学教職員や会員企業メンバーが加わり、環境や方向性を整えることで、学生の学生による学生のためのAI活動を奨励し、これからの学界・産業界を担うAI・IT人材を育成している。
具体的な取り組み内容
- 「データサイエンス・AI」教育領域の教え手不足を解消し、学生が学生を教えられる教材プラットフォームの開発
- 「データサイエンス・AI」を初学者でも楽しく学べる教材の開発
- 「データサイエンス・AI」中級・上級向けEdTech教材開発
- 企業との連携による「データサイエンス・AI」スキルを使った実課題解決体験の提供
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア