学情は、2014年卒~2023年卒の「就職人気企業ランキング」を比較した結果を、2月1日に発表した。2023年卒学生を対象にした「就職人気企業ランキング」調査は、4月1日~10月31日の期間に行われ、8249名から有効回答を得ている。
調査結果によれば、2014年卒の「人気企業ランキング」では、1位の「伊藤忠商事」をはじめ、4位に「丸紅」、10位に「住友商事」がランクインしており、トップ10に総合商社が3社ランクインした。2位には「三菱東京UFJ銀行」(現:三菱UFJ銀行)、9位には「ゆうちょ銀行」と、金融も2社ランクインしている。2015年卒の「人気企業ランキング」でも、6位に「三菱東京UFJ銀行」(現:三菱UFJ銀行)、10位に「三井住友銀行」がランクインし、「三菱東京UFJ銀行」(現:三菱UFJ銀行)は2017年卒のランキングまで上位10位に入り続けており、金融が高い人気を誇っていたことがわかる。
2016年卒~2019年卒では、「ANA(全日本空輸)」が4年連続で首位を独占しており、「JAL(日本航空)もトップ10に入っていたことから、航空の人気が高かったことがうかがえる。「JTBグループ」「オリエンタルランド」「エイチ・アイ・エス(H.I.S.)」など、旅行やレジャーも人気だった。
2020年卒~2023年卒では、4年連続で「伊藤忠商事」が首位となり、「味の素」や「アサヒ飲料」といった食品も人気を集めている。「任天堂」が2021年卒で9位、2022年卒で6位、2023年卒で5位にランクインするなど、ゲームの人気も高くなった。2023年卒の「人気企業ランキング」では、4年連続で1位の「伊藤忠商事」に続いて、2位に「講談社」、3位に「集英社」がランクインするなど、漫画に強い出版社が出版不況を抜け出し成長軌道に乗ったとして人気となっている。食品では、「アサヒ飲料」「味の素」「ロッテ」がトップ10入りしたほか、「イオングループ」も9位にランクインした。
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