新興出版社啓林館は、小学生~中学生の子どもを持つ保護者を対象に実施した、「子どもが社会人になるために必要な力」に関する調査結果を、1月12日に発表した。同調査は、12月1日~2日の期間に行われ、1009名から回答を得ている。
調査対象者に、自身が大人になってから、基礎勉強以外の知識や能力について“もっと早く身につけておけばよかった”と思った経験があるかを尋ねたところ、「ある」という回答が79.2%を占めた。具体的にどういった力を身につけておきたかったのかを、上位3つまで尋ねた質問では、「語学力」(44.9%)がもっとも多く、以下「思考力」(38.3%)、「表現力」(38.3%)が続いている。
知識以外で子どもたちに身につけてほしい力や学ばせたいことがあるかを尋ねたところ、「とてもある」(30.4%)、「わりとある」(53.1%)を合わせた割合が8割超に達した。習得してほしいと思う能力としては、「コミュニケーション力、論理的思考、デザインシンキング、語学力」「自分で考えて行動する力」「協調性や社会性」といった意見が寄せられている。
現在、子どもたちに身につけてほしい力や学ばせたいことを教えられているかを尋ねた質問では、「あまり教えられていない」(58.6%)、「まったく教えられていない」(10.2%)を合わせた割合が7割近くを占めた。
子どもたちに教えたい、これからの社会人に必要だと思うこととしては(上位3つまで)、「コミュニケーション力」(56.2%)が最多となり、「自分の意見を持てる力」(35.5%)、「自分の意見を人に伝えられる力」(33.5%)、「新しいことに挑戦する力」(27.5%)、「新しいアイデアを生み出せる力」(25.8%)がそれに続いている。
自身が教わる機会がなかったことを、子どもたちには学んでほしいと思うかを尋ねたところ、「とてもそう思う」(37.7%)、「ややそう思う」(52.7%)を合わせた割合が約9割に達した。
子どもたちにはどんな大人になってほしいと思っているかを尋ねた質問では、「自分に自信の持てる大人」「リーダーシップを発揮できる大人」「柔軟に適応できる力をつけてほしい」「物事をいろんな角度からみることのできる人間」といった回答が寄せられている。
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