Builds(ビルズ)は、2022年度入試の高校3年生を対象に実施した、今年度の受験勉強に関するアンケート調査の結果を1月12日に発表した。同調査は、12月28日~31日の期間に行われ、324名から有効回答を得ている。
調査対象者に、新型コロナ禍で起こった学校生活の変化を尋ねたところ、「学校行事の中止」が78.4%、「学校行事のオンライン化」が18.8%と、多くの受験生が学校行事の中止やオンライン化を経験しており、「オンライン授業」は50.0%、「プリントなどでの学習」は32.1%、「時差登校」は59.9%に達している。
新型コロナ禍が、受験勉強に及ぼした影響を尋ねた質問では、「とてもよい影響を受けた」「よい影響を受けた」の合計は18.8%、「とても悪い影響を受けた」「悪い影響を受けた」の合計は39.2%だった。
新型コロナ禍で「とても悪い影響」「悪い影響」を受けたと答えた人に、その内容を具体的に尋ねたところ、「モチベーションの低下に起因する学習時間の低下」(59.8%)、「友人との交流の減少によるストレスの増加」(53.5%)が上位となっており、全体の約23%が「勉強時間が減った」と回答している。一方で、「オンライン授業などによる学習効率の低下」を挙げる回答は少なかった。
新型コロナ禍で「とてもよい影響」「よい影響」を受けたと答えた人に、その内容を具体的に尋ねた質問では、「友人関係などに気を遣う必要がなくなり精神的なストレスが減った」(39.3%)、「自分のスケジュールで学習できるようになって学習効率が上がった」(32.8%)が上位を占めている。また、「授業の大切さを感じ、授業再開後の授業に対する取り組みが変わった」「後の不安に抗うために勉学に励んだ結果、成績が上がった」といった回答もみられた。
学習で、もっとも力を入れたものとしては、「自習」(80.9%)がもっとも多く、特に「自宅での自習」が55.6%を占めている。
受験勉強時に行った工夫としては、「学習時間記録アプリの利用」(33.3%)、「学習計画の作成」(31.2%)、「オンラインで友人などと繋がりながら学習」(22.5%)、「SNSで他の受験生と交流」(17.9%)といった回答が寄せられた。
共通テストに対しては、「不安がある」という回答が75.2%に達しており、その内容としては「傾向がわからない」(49.6%)、「対策のための問題が少ない」(25.6%)といった意見が寄せられた。
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