ブックオフグループホールディングスの子会社で、リユースショップ「BOOKOFF」などを運営するブックオフコーポレーションは、リユース・リサイクル推進の仕組みを活かした取り組みを通して神奈川県鎌倉市の教育を一層振興することを目的とし、鎌倉市教育委員会と「リユース・リサイクル推進の仕組みを活かした鎌倉の教育に関する連携協定」を6月2日に締結したことを発表した。

鎌倉市の教育大綱には、「学習者中心の学び」という理念が掲げられている。学習者の特性や興味・関心を中心に据えた教育を推進する中で、学びたい気持ちがありながらもさまざまな要因で在籍校に通うことが難しい不登校の子どもたちが、「ここなら自分らしく学べる」と希望を持ち安心して通える学校を目指し、4月に「学びの多様化学校」として不登校特例校 鎌倉市立由比ガ浜中学校が開校した。「自分らしく学び、自分らしく成長できる学校」の実現に向けて本を通じた協力ができないかと、開校に合わせブックオフから本の寄贈を実施したことをきっかけに、今回の協定締結へと至った。
協定項目と取り組み内容は次のとおり。
協定項目
- 書籍、教育に資する物品などの寄贈による子どもたちへの学習機会の創出に関すること
- リユースを通じた鎌倉スクールコラボファンド活用基金の寄付に関すること
- リユース業態を活かしたさまざまな教育活動の実践に関すること
- そのほか、目的達成に必要な事項に関すること
協定に基づく主な取り組み内容
1.書籍などの寄贈
同市の子どもたちへ読書機会を創出することを目的とし、鎌倉市立由比ガ浜中学校に地元店舗であるBOOKOFF SUPER BAZAAR 鎌倉大船店から書籍を寄贈する。BOOKOFF店舗にて買取後、一定期間で販売しきれなかった本や、買取時に値段が付かず顧客の了承のうえで引き取った本を寄贈することで、本の廃棄を削減することにもつながる。また、リユース本を寄贈することで子どもたちがモノの寿命を延ばすことの大切さを認識し、循環型社会について身近に感じ、考えてもらうことを目指している。
2.「キモチと。」プログラム開始と回収BOXの設置
鎌倉市の教育活動を進行することを目的とし、ブックオフの宅配買取寄付サービス「キモチと。」を活用した鎌倉スクールコラボファンド活用基金への寄付を実施する。鎌倉市民が読み終わった本、聴かなくなったCD・DVDといった不要品をブックオフが回収し、その買取金額を鎌倉スクールコラボファンド活用基金に寄付できる仕組み。専用サイトからの申し込み、もしくは教育委員会所管の市内施設2カ所に設置した回収BOXに直接不要品を投函することで、同市の教育支援につながる。あわせて、事務所や店舗などに回収ボックスを設置し、同プログラムに協力できる事業者を募集する。
なお、初回の書籍寄贈は4月7日に実施され、書籍500冊(児童書・単行本・文庫本・コミックなど)が、由比ガ浜中学校に寄贈された。次回は6月下旬に書籍約1000冊が寄贈される予定。
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