教育ネットとミラボは、両社が共同開発した情報活用能力の可視化・育成を目的としたWebアプリケーション「らっこたん」による「令和6年度 第3回タイピングスキル検定」の結果を、5月30日に公開した。
同検定は、1月14日〜3月21日の期間に実施され、全国の児童生徒3万2877名が参加している。実施結果によると、1分間あたりの入力文字数の中央値は、小学校全学年で回を追うごとに増加している。

一方で、文部科学省デジタル学習基盤特別委員会が発表した日本語入力スキルのKPI(Key Performance Indicator、小学生は1分あたり40文字、中学生は1分あたり60文字)に基づくKPI到達度は、小学生で42.6%、中学生で48.7%と、どちらも過半数に至らなかった。

学年別の到達度をみると、小学4年生では前回の検定と比較して7.4ポイント増の53.9%と、「タイピングスキル検定」開始以来、はじめて5割超に達している。

そのほか、両社は6月2日〜9月30日の期間に「令和7年度 第1回タイピングスキル研修・情報活用能力検定mini」を実施する。同検定は、自治体・学校単位で子どもたちのタイピングスキルと情報活用能力の習熟度を可視化して、活発な端末活用に必要なスキルの習得を促すことを目的としている。また、受けたその場でシステム内にて個人ごとの結果をはじめ、クラス別、学年別、学校別、自治体全体の結果を把握できる。前回の調査結果との比較も可能なので、スキルの推移がわかり、継続的な指導に役立てられる。
「らっこたん」は、「タイピングなどの基本的な操作」「情報モラル・セキュリティ」「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」などを学べるWebアプリケーションで、小学1年生から中学校卒業までの技能習得の進捗を自己確認できる。教員は、学校全体・学年・学級・個人の視点から、学習状況の把握が可能になる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア