With The Worldは、神戸大学・大学教育推進機構の横川博一教授とともに、「国際交流プログラムにおける評価システムの構築」を目的とした産学連携協同研究プロジェクトを、神戸大学産官学連携本部の協力のもと8月に開始している。
同プロジェクトは、2023年7月31日までの実施予定で、With The Worldが蓄積する国際交流プログラム参加実績(授業データ)を分析することで、オンライン国際交流プログラムに対する総合的な評価システムを確立し、プログラムの教育効果の検証を進めることを目的とする。検証を通じて、英語力をはじめとする異文化コミュニケーション能力、課題解決能力などを効果的に向上させる授業実践へつなげることを目指す。
具体的には、国際交流プログラムの様子を収録した大量の動画データを必要に応じて書き起こし、参加者の発話の計量的分析:発話量(発話語数、話速)、語彙、文形式(文構造、統語的複雑さ)、参加者の発話の質的分析:コミュニケーション能力(場面に応じた表現力、英文構成力、方略能力など)、エンゲージメント(かかわり度、インターラクション力など)を明らかにしていく。
これらの結果に基づき、言語コミュニケーション能力を再定義し、学校英語教育における活動中心の授業展開や言語運用力育成にかかる教師の役割について、実践的示唆を明らかにする。
さらに、With The Worldが展開する、世界各地の同年代同士がオンライン媒体を用いてコミュニケーションを行う国際交流プログラムが、外国語によるコミュニケーション能力の向上においてどのような有効性があるかを、心理言語学的言語運用能力の変容、パフォーマンステストによる実社会での実用度などの観点から分析・検証することによって、国際交流プログラムにおける取り組みの前後で、英語の基本的な運用能力や課題解決力、相互のコミュニケーション力はどう高まるのかなどについての検証も行う。
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