菅公学生服は、毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.189として、「ジェンダーレス制服」の導入背景に関する調査データを、10月26日に公開した。同調査は、全国の小中高校の教員1800名に対して、6月に行われている。
調査結果によれば、小中高校における「LGBTQ」の生徒・児童への服装の配慮の現状は、「服装による配慮をしている」が39.3%で、「今は服装による配慮はしていないが、今後予定している」(20.3%)と合わせると、約6割の学校で何らかの服装の配慮を導入・検討中であることがわかった。一方で、「服装による配慮はしていない」という学校も40.3%存在する。
小中高校における「LGBTQ」の生徒・児童の把握状況としては、小学校ではLGBTQの児童が「いる」という回答が10.9%だったが、中学・高校では「いる」という回答が増え(中学校:32.0%、高等学校:31.1%、中高一貫教育校:36.0%)、学校が把握しているLGBTQの生徒・児童の割合が高くなる。
学校が考える、「LGBTQ」の生徒・児童への服装の配慮として、よいと思うものとしては(複数回答)、「女子のスラックス制服の採用」(50.1%)がもっとも多く、「スカート・スラックス・リボン・ネクタイなど男女関係なく自由に選べるようにする」(36.0%)、「男女共通デザインのブレザー制服の採用」(35.4%)がそれに続いた。
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