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イベントレポート(アダプティブラーニング)

動画教材のトレンドはマイクロラーニングとアダプティブ…デジタルハリウッドでの取り組み


 デジタルハリウッド大学、および同大学院主催の「近未来教育フォーラム 2017」が11月16日に開催され、デジタルハリウッド まなびメディア事業部の石川大樹氏、細野康男氏が、同社が手掛けた動画教材に関するセミナーを行った。1994年に開校したデジタルハリウッドでは、2009年から動画教材を導入した授業を、同大学やG's ACADEMYの中で展開している。また、同社が製作した動画教材は、全国の大学、専門学校、あるいは企業研修などにも利用されている。セミナーの内容は、石川氏らが8年の動画教材製作と授業での活用の中から見えてきたこと。全国の大学や専門学校の本音、教材開発という視点から見たeラーニングのトレンド、そして課題とその取り組みだ。

動画教材:まずは通信講座からスタートし集合学習へ展開

デジタルハリウッド まなびメディア事業部の細野康男氏(左)と石川大樹氏(右)
デジタルハリウッド まなびメディア事業部の細野康男氏(左)と石川大樹氏(右)

 デジタルハリウッドが、大学運営や企業研修、動画教材の作成のうえで目指しているのは、アイデアだけでなくデジタルコンテンツを実際に作れる人材を育てること。そのコンテンツをビジネスにも生かせるスキルを身につけることとする。通信教育に2009年から導入した動画教材は、その後、デジタルハリウッド大学での反転学習にも応用されるなど、活用方法は広がっている(石川氏)。

 動画教材ができたきっかけは、通信講座の学生向けに完全オンライン授業を提供するべく、教材の開発を行ったことだ。当時の通信講座を受けていた学生の特徴は、比較的おとなしく、質問なども少なかったという。そこでオンラインの動画教材で繰り返し説明を聞くことで、おとなしい学生の自習に役立ててもらう狙いがあった。同時に、わかりやすいゴール設定とステップ学習を心掛けた。また、課題動画には、ひとつの指標として一応の答え動画も用意したという。

 動画教材を集合学習に適用したのは2012年からだ。デジタルハリウッドスタジオの中で、常駐するトレーナーの直接指導の中に動画教材を取り入れた。スタジオの授業は受講者の主体性が尊重される。独自課題が設定され、トレーナーの指導や声かけの他、質問への対応などもある。そのため、動画教材は、課題に対するヒントを逆引きできるものとして導入された。

 この取り組みは、受講率、修了率、動画の視聴率などの点で学習効果が認められたため、デジタルハリウッド大学でも動画教材が導入された。さらに、2015年にはG's ACADEMYにおいても活用するようになったという。

 G's ACADEMYは、Webサービスで起業したい人を対象に学びの場を与える取り組みだ。社会人の受講者も多く、動画教材を事前学習、自宅学習に使ってもらうようにし、集合授業では、事前学習、調査をもとに各受講者が作りたいものに挑戦する。石川氏は「この事例は能動的な学習につながっている」と言い、非常によい形だとする。

 同様な形態は、東京大学がJMOOCの中で実践している。こちらも、MOOCの教材を事前に受講している前提で、オフライン授業ではいきなり講師と受講者がテーマに対する議論を行うアクティブラーニングを展開している。

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講師や学生の反応は?

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この記事の著者

中尾 真二(ナカオ シンジ)

フリーランスのライター、エディター。 アスキーの書籍編集から始まり、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは当時は言わなかったが)はUUCPの頃から使っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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