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DX時代に必須の「データリテラシー」――学生のうちに習得するため何が必要か?

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 デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に伴い、データを客観的に読み解いて分析し、その結果を用いて判断を行う「データリテラシー」の重要性が増しています。私たちQlikも、多くの人がデータリテラシーを身につけ、組織にデータ主導型の文化を定着させるべくさまざまな取り組みを行っています。前回は、学生のうちにデータリテラシーを身につけるための取り組みを実践している、北海道ハイテクノロジー専門学校の事例を紹介しました。本稿では、データリテラシーを学生のうちに身につけるためのアプローチの方法について、Qlikのチーフ・ラーニング・オフィサー(CLO)のケビン・ハネガンに話を聞きました。

Qlik チーフ・ラーニング・オフィサー(CLO)ケビン・ハネガン氏
Qlik チーフ・ラーニング・オフィサー(CLO)ケビン・ハネガン氏

データリテラシーの定着に必要なこととは?

 データ統合およびデータ分析ツールを提供するQlikでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)のためにデータ活用を必要とする企業で働く人はもちろん、世の中のあらゆる人がデータリテラシーを習得すべきだと考えています。そのための役職としてCLOを置き、組織がデータ活用のためのスキルアップとスキルの再習得の取り組みを継続できるよう支援しています。

 社内外にデータリテラシーの文化を定着させる、その役割をリードしているのがCLOのハネガンです。彼は学生時代にコンピュータサイエンスを学び、続いて心理学を学び、技術と心理学の両方のスキルをうまく融合させた知識を持っています。最初は顧客向けに製品の活用方法などをトレーニングする仕事を担当しました。私たちがよりデータリテラシーの普及に重きを置くようになり、教育とデータリテラシー普及の両方をカバーする立場としてハネガンがその役割を担うこととなったのです。

 私たちがCLOを置いたのは、データリテラシーを企業に定着させる上で、旧来の教育の手法などがうまく機能しないと考えたからです。10年前、20年前とは、ビジネスを取り巻く状況は大きく変わっています。BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)などの使いこなし方を習得するといった教育研修だけでは対処できないことが増えてきたのです。そのためCLOの役職を置き、教育や学習の仕組みそのものから考え直し取り組むことにしたのです。

データを理解・創造し、クリティカルシンキングで課題解決を

 現在はIoTを活用するようなインダストリー4.0などの取り組みが進んでおり、企業には膨大な量のデータが集まっています。それらにAIや機械学習技術を適用し、プロセスの自動化や最適な判断のための予測などが行われています。そのためにはデータから、一見しただけではわからない隠れた事実や物事の大きな傾向を読み取る必要があり、これを「インサイト」と呼びます。データ量があまり多くなかった10年前であれば、データからインサイトを得るのはそれほど難しくなかったかもしれません。しかし現状はデータ量が膨大で、ビジネス環境の変化スピードもかなり速く、「データを最大限に理解してより良い意思決定をしないと、企業は生き残れません」とハネガンは指摘します。

 つまり、経営管理や企画部門などに所属する特定の人たちだけがBIツールなどを使いこなしてデータ分析ができれば良かった時代から、今は組織全体がデータリテラシーを持って働けるようにする必要があります。そのため現状では組織の多くの人に対し、データにアクセスできる権限を与えています。データにアクセスを許されている人は、データリテラシーがなければうまく仕事を遂行できないことになるのです。

 企業に属していれば、そこでスキルアップやスキルの再習得のトレーニングを受け、データリテラシーを身につけることになるでしょう。一方、学生のうちからデータリテラシーを身につけていれば、すぐにアクセス可能なデータを活用してうまく仕事をこなすことができます。

 その際には、数学や統計学などの技術的なスキルだけでなく、まずはデータを理解することが求められます。理解し、創造し、仕事相手の話を聞いてデータに基づいたコミュニケーションをとる必要があるでしょう。その上で感情や主観に流されずに物事を判断する、クリティカルシンキングが求められます。「これらを網羅することがデータリテラシーを身につけることであり、データリテラシーはどのような仕事でも役立つものなのです」とハネガンは語ります。


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