学習ノート共有サービス「Clear」などを運営するCLEARは、コクヨグループに参加し、子会社となることを2月12日に発表した。
「Clear」はノートを共有して学習の疑問を解決できる学習サービスで、2021年1月時点で、月間約250万人が利用している。また、日本に加えて、タイと台湾、インドネシアにも展開している。
CLEARは「Clear」を2013年にリリースして以来、Campusノートを提供するコクヨと共同イベント等を開催してきた。2020年末より、共同事業として互いのサービス・商品と企画力を用いて新たなビジネスモデルを築くことを検討しており、その後、共同事業を成功させるためにCLEARの株式をコクヨに譲渡して子会社化することについて合意に至った。
CLEARによるコクヨグループへの参加には以下の目的がある。
- 国内文具トップシェアメーカーのコクヨと、展開国において最大級の学生アクティブユーザー数を持つCLEARがお互いのユーザー基盤を共有し、ユーザーニーズを捉えた新たな価値創出とビジネスモデルの拡充を目指す。
- コクヨブランドを活用した「Clear」のユーザー数の拡大、ならびに「Clear」ユーザーを基盤にした生徒募集サービスである、学習塾向けの「MEETS」および大学・専門学校向けの「進路選び」事業の成長を加速する。
なお、株式譲渡完了後も、CLEARの創業メンバーと社員が継続して事業を運営し、独立した経営を維持する。
CLEARの代表取締役社長である新井豪一郎氏は「『Clear』をさらに進化させるため、今回の合意に至った。コクヨが持つ紙のノートのノウハウを生かし、さらなる機能強化を進めていく」とコメントした。
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