LINEは、同社が保有するスマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、全国の高校生を対象に実施した、読書をする頻度や、読書のスタイル、ジャンルなどに関する調査の結果を2月8日に発表した。
同調査は、全国の高校1~3年生の男女に対して1月13日~14日に行われ、1045名から有効回答を得ている。
調査対象者に、普段読書をしているかを尋ねたところ、「読書をする」という回答は79%に達した。男女別では、男子が73%、女子が85%となっている。
普段読書をすると答えた人に、本を読むペースを尋ねた質問では、1か月に1冊以上の本を読む割合が6割超に達している。「月に1冊くらい」がもっとも多く、「月に2~3冊くらい」がそれに続いた。
男女別では、1か月に1冊以上の本を読む割合が男子で約7割、女性で約6割となっている。また、学年別では1~2年生の方が、3年生よりも本を多く読む傾向がみられる。
普段読書をすると答えた人に、どのように本を読んでいるかを尋ねたところ、「本屋などのお店で買う」が最多で、「図書館・図書室で借りる」「古本屋/リサイクルショップで買う」「家族・友だちから借りる」「インターネットで買う」がそれに続いた。
男女別では、「図書館・図書室で借りる」「家族・友だちから借りる」は女子の方が多く、「インターネットで買う」は男子の方がやや多い。学年別では、1年生では「図書館や図書室で借りる」、3年生では「インターネットで買う」という回答が多かった。
読書スタイルでは、「電子書籍」という回答は少なく、「紙の本」を読む高校生が圧倒的に多い。
普段読んでいる本のジャンルを尋ねた質問では、男女とも「小説・ライトノベル」が約8割に達している。男子では「エンターテイメント・ゲーム」「歴史・伝記・地理」、女子では「写真集・タレント」「楽譜・スコア・音楽書」がそれに続いた。また、「語学・教育・受験」ジャンルが男女ともに人気が高く、「楽譜・スコア・音楽書」は学年が低いほど人気も高い。
「小説・ライトノベル」について、読むきっかけを尋ねたところ、全体では「おもて表紙のデザインや書かれていることを見て」が最多だった。以下「好きな作家の作品・新作が出たとき」「ドラマや映画、アニメなどの原作だと知ったとき」が続いている。
男女別では、女子の上位が「おもて表紙のデザインや書かれていることを見て」「好きな作家の作品・新作が出たとき」「裏表紙に書かれているあらすじなどを見て」、男子の上位が「好きな作家の作品・新作が出たとき」「ドラマや映画、アニメなどの原作だと知ったとき」「おもて表紙のデザインや書かれていることを見て」だった。
普段読書をすると答えた人に、本屋大賞受賞作品の中で、読んだことのあるものを尋ねた質問では、5割強が2016年~2020年の本屋大賞1~5位に選ばれた作品のいずれかを読んでいることが明らかになっている。
もっとも多く読まれているのは「君の膵臓をたべたい」で、特に1年生に人気があった。以下「羊と鋼の森」「かがみの孤城」「蜜蜂と遠雷」が続いている。
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