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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

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有志の先生でつくるコミュニティを紹介!

【先生のコミュニティ紹介】プログラミング教育の不平等をなくしたい!「青森県プログラミング教育研究会」

有志の先生でつくるコミュニティを紹介! 第4回


 有志の先生・教育関係者の方々でつくる「コミュニティ」活動をご存じですか? どのコミュニティも、より良い学びの実現に向けて、情報交換やワークショップ運営といった活動に日々取り組まれています。EdTechZineではその方々を応援したいと考え、コミュニティを紹介するコーナーを設けました。4回目となる今回は、すべての子どもたちがプログラミング教育を等しく受けられることを目指す「青森県プログラミング教育研究会」を、事務局長の前多昌顕先生にご紹介いただきます。(編集部)

基本情報

  • コミュニティ名:青森県プログラミング教育研究会
  • 所属している人:青森県津軽地区の小学校の教員を中心に、特別支援学校の教員も所属
  • Webサイト

事務局長

前多 昌顕(まえた・まさあき)

 つがる市立育成小学校教諭、青森県プログラミング教育研究会発起人で事務局長。初任の頃よりICTの教育活用に興味を持ち研究を進める。いったんICT教育と距離を取り、研究対象を思考ツールにしたが、プログラミング教育必修化をきっかけに再開する。

  • マイクロソフト認定教育イノベーターエキスパート2018-2021
  • Education Exchange 2020日本代表
  • Best Leaning Activity Award受賞
  • 日本初のFlipgrid認定教員レベル3
  • Google認定教育者レベル2
  • embot認定ティーチャー
  • NPO法人学修デザイナー協会理事で学修デザインシート開発者

主な活動内容

 東京都で小学校プログラミング教育研究会が発足したことを知り、青森県でもその流れに乗らなければならないと思い、趣旨に賛同する教員で本会を立ち上げました。当初は「青森県小学校プログラミング教育研究会」とすることも考えましたが、「プログラミング教育の手引き」にもあるように、プログラミング教育は学校外との連携なしではやっていけません。そこで「小学校」を外し、多くの方々に参加していただけるような名称に設定しました。

 また、青森県全体に活動の場を広げていきたいという願いから、現在はつがる市と五所川原市を中心とした地域だけでの活動ですが「青森県」を冠することにしました。

青森県の形をモチーフにした「青森県プログラミング教育研究会」ロゴ
青森県の形をモチーフにした「青森県プログラミング教育研究会」ロゴ

 主な活動は、プログラミングの経験が少ない教員のための体験会や研修会です。会員各自が勤務校での実践を持ち寄って、実践報告会も開いております。それらの活動内容を集約して研究紀要を発行しています。デジタルな活動が中心ではありますが、プログラミングやICTに苦手意識を持っている教員にも手に取ってもらいたいという思いから、WebサイトやPDFではなく、あえて印刷した研究紀要を作成しています。

 また、プログラミング教育の全体計画や年間計画を作成し、会員在籍の有無にかかわらず、地域のすべての小学校に提供する活動も行っています。

 本会が目指すのは、すべての子どもたちがプログラミング教育を等しく受けられるようにすることです。担任の都合でプログラミング教育が充実したりしなかったりということをなくしたいのです。現在はまだサークル活動の域を出ず、授業研究会などは実施できない状態ですが、公費出張が認められ、多くの教員が負担なく参加できる研究会となることを目指して活動しています。

勉強会

 勤務終了後に事務局がある小学校に集まって、プログラミング教材の体験会を行いました。基本的に月に一度でしたが、毎週開催した月もありました。この地域に広がる「プログラミング教育はScratchをやっておけばOK」という誤解を解くために、さまざまな教材に取り組みました。具体的には、「Viscuit」「Hour of Codeのサイト」「micro:bit」「Minecraft: Education Edition」「embot」です。トイドローンのプログラミングにも取り組み、まずは教員にプログラミングの楽しさを味わってもらうことを優先して取り組みました。

 また、会員が勤務校で実施したプログラミング教育の授業実践を報告し合う場も設けました。

実践報告会の様子
実践報告会の様子

長期休業中の研修会

 校長会の協力を得て、自主研修扱いではありますが地区全体に呼びかけての研修会を長期休業中に行いました。会員外の参加もあり、非常にもりあがりました。

 1回目は、1コマ50分のワークショップを5コマ行うという、非常にハードな内容でした。多くの方が全コマ参加してくださり、プログラミング教育への関心と危機感の高まりを感じました。

冬季休暇中に開催した研修会
冬季休暇中に開催した研修会

 2回目は、新型コロナがおさまりかけていた2020年8月に、感染予防対策を徹底して開催しました。休業による進度の遅れを取り戻すことにエネルギーが集中し、プログラミング教育について口に出すこともはばかられるような雰囲気が漂う中、開催できたことは大きな成果だと感じています。

感染予防対策を徹底して開催した夏季研修会
感染予防対策を徹底して開催した夏季研修会

オンライン指導案検討会

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、実際に集まっての勉強会や研修会を開催することが難しくなったため、オンラインでの指導案検討会を行いました。クラウドのファイル共有を活用して、提案者の指導案に会員が非同期でコメントをつけ、それを反映した形で指導案を完成させました。参加した会員からは「新しい指導案検討の形を体験できた」との感想をもらいました。

 この後、年度内にオンラインでの実践報告会を開催する予定です。

メンバー募集について

 本会では随時会員を募集しております。名前の由来にも書きましたように、学校の教員のみならず、プログラミング教育に関心のある方や、プログラミング教育推進に協力したい方など、多くの方々の参加をお待ちしております。

【編集部より】先生のコミュニティを続々紹介予定です!

 本コーナーでは、今後も先生・教育関係者の方々主導のコミュニティを紹介していく予定です。EdTechZineの会員登録(無料)を行い、下の「この連載の更新時にメールでお知らせ」ボタンを押していただくと、新着記事をメールでお知らせいたします。コミュニティ活動にご興味がある方は、ぜひご登録ください。

 また「うちのコミュニティを紹介してほしい!」という方は、TwitterFacebookメールでご連絡ください。編集部で検討の上、返信いたします。

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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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