立正大学は、同学の全学部生を対象に実施した授業改善アンケートの結果を、9月23日に発表した。
同調査は、受講者数5名未満の科目、ゼミ・演習などを除く1284科目について、7月27日~8月8日の期間に行われ、62.7%の学部生から回答を得ている。
調査結果に基づき、出席率、内容理解、知識習得度などを、過去3年間の対面授業時のスコアと比較したところ、「この授業1回に対して、授業外学習(予習・復習)を何時間くらいしましたか」という質問に対して「まったくしていない」が例年の40%前後から14%に大きく減少した。アンケートによって、約3割の学生が1時間以上の授業外学習をしていることが明らかになった。
また、総合満足度は例年の4.07ポイント前後から4.17ポイントに上昇するなど、すべての設問でスコアが上昇。オンライン授業に一定の教育効果がみられることがわかった。
「オンデマンド配信型」と「オンデマンド配信型+同時双方向型(複合型)」の授業では、多くの設問で前年度と比較してスコアが上昇した。
「授業の内容を理解できましたか」の質問では、「オンデマンド配信型」が4.22ポイント(前年比0.22ポイント上昇)、「オンデマンド配信型+同時双方向型(複合型)」が4.44ポイント(前年比0.30ポイント上昇)など、他の授業形態と比較しても高い。
授業形態別のスコア分布については、「資料配布型」や「同時双方向型」では低スコア領域にも広がりがみられるなど、授業形態によって総合満足度のスコアにバラつきがみられた。
「資料配布型」では、「あなたは授業内容を理解するために積極的に取り組んだと思いますか」の質問に対して大幅にスコアが向上した一方で、「授業に対する先生の熱意や意欲が感じられましたか」は前年比0.21ポイント低下した。授業科目によっては、改善の余地があることがわかった。
なお、立正大学では10月から開始される第2期において、一部で対面授業を再開するが、感染症対策に配慮して、引き続きオンライン授業も継続して行っていく。
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