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学校でのオンライン授業やICTの活用を促進する「EdTech導入補助金」とは? リンク集とともに活用法や注意点を紹介

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2020/06/19 07:00

 「EdTech導入補助金」は、EdTechソフトウェアとそれに関わるサービスの教育現場への導入を促進すべく、EdTech事業者に対して必要な経費を補助する経済産業省の制度です。学校などの教育機関は、利用したいソフトウェア・サービスを取り扱う事業者と協力し、申請・報告書類作成を行うことで、最高200万円まで費用負担なしで導入することができます。本稿では、同事業の活用に向けた進め方や注意点に加え、該当事業者をリンク集(随時更新)の形でお伝えします。

「EdTech導入補助金」最新動向

  • 公募要項が一部改訂され、公立の学校は学校設置者(教育委員会)の許可なしで事業者に申請できるようになりました。(6/26)

目次

概要

 経済産業省の「EdTech導入補助金」事業では、学校など教育機関における、EdTechソフトウェアやそれに関わるサービスの導入を行う事業者に対して、最高200万円まで事業費用などに要する経費の一部が補助されます。

 これにより教育機関側の費用負担も軽減され、事業者によっては費用負担なしで教育現場にEdTechソフトウェアやサービスを導入することが可能となり、オンライン授業やICTを活用した授業が実現しやすくなります。ただし、パソコンやタブレットなどの端末や、通信設備などは対象外となります。

 申請は主に事業者が行いますが、導入先の教育機関も事業者と協力して活用計画などを作成し、連名で申請を行う必要があります。交付申請期間は7月下旬まで。

 なお、同事業は12月25日までの期間限定の措置で、最終的には各自治体がこうしたEdTechソフトウェア・サービスに価値を見出し、予算の策定が可能な状況となることを目指しています。

補助対象となるEdTechソフトウェア・サービス

 導入するEdTechソフトウェア・サービスに関しては、全てのものが補助対象になるわけではありません。学習の効率化や指導内容の充実などに寄与するものであることが求められます。そのうえで、家庭学習でも活用できるものが望ましいとされています。

 教職員のみが用いる校務支援システムは、上記のようなEdTechソフトウェア・サービスと併せて導入する場合に限り対象となります。

補助対象となるEdTechソフトウェア・サービス区分

補助対象となるEdTechソフトウェア・サービス区分(EdTech導入補助金公募要項より)

 また、一般的に無料で提供されているものや交付申請日の時点ですでに利用しているものは対象外となります。

 さらに、教育機関は導入効果を検証可能なデータで保有し、個人情報を除く統計的なデータを必要に応じて開示できることが求められます。

事業全体のスケジュール

 同事業の状況などにより変更の可能性がありますが、スケジュールは上図のようになってます。交付申請期間は7月下旬までとなっているものの、選考は申請が一定数を超えた時点で開始され、一部先着順となる場合もあります。

事業スケジュール(事業状況などにより変更の可能性あり)

事業スケジュール(EdTech導入補助金公式サイトより)

 また、交付決定前の契約は補助対象とならないため、交付決定後より導入に向けた契約などの対応を進めてください。なお、交付決定については、事務局からEdTech事業者に通知されます。

事業活用に向けての進め方

 教育機関で同事業を活用するにあたり、まずは教育方針や計画を踏まえ、活用方針を検討する必要があります。

 その方針に沿って、導入したいソフトウェア・サービスを扱っている事業者の候補を選定し、導入実証についての連携を申し込みます(詳細は後述のリンク集参照)。

 その後、今度は事業者と共に導入・活用に関する計画を検討、必要な経費の見積もりや交付申請の作成・確認を行います。

 申請後、事業者が「交付決定」を受けた後に、ソフトウェア・サービスの契約・導入が可能になります。導入後は導入効果を事業者と共にまとめ、事務局へ報告します(詳細は未定)。

事業の流れ

事業の流れ(EdTech導入補助金公募要項より)

 具体的な申し込み方法については事業者各社のサイトを参照してください。

社名 概要 詳細 説明会
COMPASS

アダプティブラーニング教材「Qubena小学算数・中学数学」と「Qubena高校数学IAIIB by 河合塾」

各児童・生徒の習熟度に合わせて最適な問題を出題する教材。タブレット端末とインターネット環境があればどこでも学習できる。加えて、先生用の管理画面では児童・生徒の学習履歴をリアルタイムに管理できる。

記事 -
EnglishCentral

英語4技能学習用「アカデミックプレミアム」プランと「プレミアム」プラン

最新のニュースを含む豊富な動画を用い、生きた英語を学ぶことができる教材。「アカデミックプレミアム」プランでは、学習者のレベル別に取り組み可能なリスニング演習、単語学習や単語テストの自動生成、AI音声認識による発音フィードバックが利用可能。さらに「プレミアム」プランでは、学習ポイントが貯めることでオンライン英会話レッスンが受講可能になる。

記事 -
Libry

デジタル問題集「リブリー」

既存の教科書や問題集をデジタル化し、各児童・生徒の学習履歴に基づいた個別最適化学習が可能なデジタル教科書・教材。教員向けには、「リブリー」での学習履歴の確認や、宿題の配信・回収・集計が行える管理ツールを用意している。

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学研プラス

オンライン映像講座「学研のプライム講座」の高校生対象講座「学研プライムゼミ」「学研AO・推薦ゼミ」「学研英検ゼミ」

「共通テスト対策」や「難関大対策」など、有名講師による多彩な講座「学研プライムゼミ」、映像講座と添削指導のセットで、小論文や志望理由書の書き方、面接の対応術を学ぶ「学研AO・推薦ゼミ」、竹岡広信氏による英検2級、準1級対策映像講座「学研英検ゼミ」を提供。

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コトバンク

AI音読指導アプリ「RepeaTalk」

音読学習を可視化し、管理可能にするアプリ。既存の教材などから指定したテキストを学習者が音読すると、その音声をAIが自動でチェックする。4技能におけるリスニング学習を広くカバーしており、繰り返し、重複、読み取り、シャドーイング、再現、RolePlay、クイックレスポンスなど50パターン以上のモードで練習することが可能。また、ディクテーション、タイピング、英作文などライティング機能も備えている。

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ジージー

オンライン留学「クラスライブ」

マンツーマン英会話レッスンと少人数制グループ英会話レッスン、、グローバルスキル(21世紀型スキル)を提供する教材。

記事 6月30日までの予約可能な日程で実施
ジャパン・トゥエンティワン

プログラミング教材「コードモンキー」シリーズ

ブラウザ上で動作するインストール不要のプログラミング学習教材。先生アカウントで児童生徒の進捗状況や解答状況を確認でき、遠隔からサポートを行うことが可能。

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城南進学研究社と137

オンライン学習教材「デキタス」と学校連絡・情報共有サービス「COCOO」

アニメーションを活用した2~5分のコンパクトな映像授業と演習問題で、1日10分から気軽に楽しく学習できるように設計されたオンライン学習教材「デキタス」と、24時間欠席電話の自動受付&集計や、学校と家庭/教職員間の情報共有をよりスマートに行うことが可能なWebサービス「COCOO」

記事 日程調整の上、個別実施
すららネット

AI×アダプティブラーニング教材「すらら」と「すららドリル」

小学校から高校までの5教科の学習を、各児童・生徒の理解度に合わせて進めることができるeラーニング教材。

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龍野情報システム

学習管理システム「learningBOX」

教材作成や問題・テストの作成、採点、成績管理といった機能を備えた、eラーニング教材を簡単に作成できる学習管理システム。直感的に操作できる仕様なので、管理者・学習者ともに使いやすい。

記事 -
モチベーションワークス

統合型校務支援サービス「BLEND」

出欠管理、成績管理、帳票管理、保健管理、入試管理、事務管理、連絡機能、ポートフォリオ機能を学校ごとに柔軟にカスタマイズし、わかりやすいインターフェースやシステム設計で提供。

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ライカーズアカデミア

探究学習教材「SchooMy CLASS」

問題の発見から、分析、解決までを実際に技術を活用しながら学べる学習教材。ウェブページやアプリケーションの作成、IoTの仕組みを活用したセンサーの開発などを体験でる。新指導要領にも対応しており、教員向けツールとして、指導案、補助教材などの授業支援ツールも提供する。また、スクーミーサポートと呼ばれる専門指導員がつき、探究学習のサポートを年間を通じて行う。

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ライフイズテック

プログラミング学習教材「Life is Tech ! Lesson」

各児童・生徒それぞれのペースで学習可能なオンライン型のプログラミング教材。新学習指導要領に対応しており、教員向けに指導案、補助教材、小テスト、評価指標など授業支援ツールも提供する。

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ワンダーラボ

プログラミング学習教材「スクール版シンクシンク」

思考力を育てる1回3分のミニゲーム形式の教材を100種類1万5000問収録する。問題は、空間認識・平面認識・試行錯誤・論理・数的処理の5分野で構成されており、生徒ごとの進捗がわかる講師用ダッシュボードも用意している。

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