NTTドコモは、中高生を対象に実施した、「中高生のスマートフォン事情」をテーマにした調査の結果を、3月13日に発表した。
同調査は、スマートフォンを所有している13歳~18歳の中高生男女200名を対象に、2月7日~10日の期間に実施している。
調査対象者に、これまでSNSに顔や制服のうつった写真・動画を投稿したことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は42%だった。なお、高校生では「ある」が38%だったのに対して、中学生では45%に達している。また、SNSに自分の学校名を書いて投稿したことがある、という人は15%だった。
クラスに「チャットグループ」(クラスのメンバーでやり取りができるSNS内のグループ)があるかを尋ねた質問では、「ある」が87%に達しており、14%が「クラスの“チャットグループ”に悪口が書かれているのを見たことがある」と答えている。「チャットグループ」における悪口の目撃経験は、高校生は8%だったのに対して、中学生は20%だった。
SNSで知らない人からコメントをもらったことがある人は69%で、うち30%が知らない人から「不快な気持ちになるコメント」をもらったことがあるという。
さらに、14%がSNSで誹謗中傷を受けた(明らかな悪口を言われた)ことがあると回答しており、男女別では男子中高生が19%、女子中高生が9%となった。
一方で、28%が「SNSで他者への批判・文句を投稿したことがある」と答えている。
友人がSNSでつながった人と実際に会ったという話を聞いたことがあるかを尋ねた質問では、37%が「ある」と回答し、男女別では男子中高生が25%、女子中高生が48%だった。また、SNSでつながった人と実際に会ったことがあるという女子中高生は、25%に達している(男子中高生は8%)。
オンラインショップの経験については、90%が「ある」と回答しているが、インターネットでの買い物を親に相談・共有するかを尋ねると、「いつもしている」は43%で、「しないこともある」が36%、「いつもしていない」が21%だった。
フリマアプリで商品を購入したことがある人は43%で、フリマアプリで商品を販売したことがある人も30%にのぼっている。
フィッシングメールを受け取ったことがあるかを尋ねた質問では、20%が「ある」と回答しており、11%は利用した覚えのないサイト・サービスから請求を受けたことがあるという。
インターネット上のトラブルに巻き込まれた際に、どうするかを尋ねた質問では、「親に相談する」は55%にとどまり、もっとも多いのは「インターネットで調べる」(76%)だった。
インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき、気軽に相談できる相手が身近にいるかを尋ねると、75%は「いる」と回答したものの、25%は「いない」と答えている。気軽に相談できる相手が「いる」人は、インターネットでのトラブルに巻き込まれた際に「親に相談する」が68%に達している一方で、相談できる相手が「いない」人は16%と、「インターネット上の知り合いに相談する」と同率であり、身近に相談できる人が「いない」中高生は、親に頼れずインターネットに依存しがちな傾向がうかがえる。
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