ベネッセコーポレーションは、米Udemy(ユーデミー)に対して、さらなる連携強化のために5000万米ドルの出資を行う契約に正式合意したことを、2月18日に発表した。これによって、ベネッセコーポレーションの親会社であるベネッセホールディングスは、Udemyにとって唯一の事業会社の株主となる。
今回のベネッセコーポレーションとUdemyの資本提携は、ベネッセグループが近年取り組んでいる社会人向けリカレント教育分野へのサービス提供強化の一環として行われる。
Udemyは、「Improve Lives Through Learning(学びを通して人生をより豊かに)」を事業コンセプトに、2010年に設立された企業で、世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなぐプラットフォーム「Udemy」を、世界190か国以上で展開している。
ベネッセコーポレーションは、Udemyと2015年(平成27年)に包括的業務提携契約を結んでおり、2019年6月には法人向け研修サービスとして「Udemy for Business」の提供を開始した。同サービスは、トヨタ自動車、ソフトバンク、みずほファイナンシャルグループといった大手企業を含む、約100社で導入されている。
今後は、「Udemy」が保有する個人・法人を含む社会人の学習履歴データの解析をもとに、講師や企業と連携した社会人向けの新規サービス開発や、「大学と社会を学びでつなぐ」をコンセプトにしたキャリア支援事業の開発など、社会人の学び・キャリアにおいて新たな社会基盤となる存在を目指す。
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