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NTTコミュニケーションズが授業支援システムのコードタクトを連結子会社化、データを活用し個別最適化された学習環境の提供を目指す

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2020/01/29 12:50

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は1月28日、コードタクトの株式取得を完了し、連結子会社とした。本稿では同日に行われた記者発表会の模様をお送りする。

 NTT Comは教育分野において、学校のICTインフラ整備などのソリューションや、教育クラウドサービス「まなびポケット」の提供を行っている。また、ICT技術を活用して社会課題を解決する「Smart World」における重要な領域のひとつとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって教育現場を革新する「Smart Education」に取り組んでおり、その推進のための組織「スマートエデュケーション推進室」が2019年10月に設立された。

NTT Comが目指す「Smart World」と、それを推進する組織
NTT Comが目指す「Smart World」と、それを推進する組織

 発表会の中でNTT Comの宮川龍太郎氏は「会社の創立以来、20年にわたって教育のICT化を支援してきた」と説明した。

NTTコミュニケーションズ株式会社 第三営業本部 担当部長 スマートエデュケーション推進室長 宮川龍太郎氏
NTTコミュニケーションズ株式会社 第三営業本部 担当部長 スマートエデュケーション推進室長 宮川龍太郎氏

 同社は中央省庁と実証事業に取り組み、その成果を検証しサービスとして提供、全国の自治体における教育のICT化を支援してきた。宮川氏は「コンサルティングから校内のLAN・WAN環境整備、教育センター構築、コンテンツの提供まで一気通貫でサービスを提供できる」と続け、実証事業によって現場の知見と課題を熟知していることをアピールした。

 「まなびポケット」も総務省との実証事業をもとにサービス化されたサービスで、2017年より提供されている。「まなびのプラットフォーム」として多種多様なデジタル教材を提供しており、現在60以上の教育委員会、400以上の学校、20万人以上の児童生徒・教職員が利用している。

 同サービスはインターネットにつながる環境とWebブラウザさえあれば、いつでもどこでも使用することができる。また、IDとパスワードを1度入力するだけですべてのコンテンツにログインできるシングルサインオンが採用されている(Office 365やG Suiteのアカウントも使用可能)。大勢の児童生徒が一斉にログインする学校現場にとってうれしい特徴だ。

 コードタクトが提供する授業支援システム「schoolTakt(スクールタクト)」は、以前より「まなびポケット」のコンテンツのひとつとして提供されてきた。児童生徒が互いの回答を共有し、コメントや「いいね」をつけてコミュニケーションできるだけでなく、教員は内容ごとに回答データを抽出して確認することや、児童生徒同士の関係性を分析・可視化するなどして学級経営に活用することができる。

児童生徒、教員が互いの回答を共有
児童生徒、教員が互いの回答を共有
児童生徒のコミュニケーションログから関係性を可視化、孤立を防ぐ
児童生徒のコミュニケーションログから関係性を可視化、孤立を防ぐ

 コードタクト代表取締役の後藤正樹氏は「『スクールタクト』の利用により一斉授業でも双方向のコミュニケーションが実現可能となる。従来、児童生徒の様子は宿題を提出した授業後にしかわからなかったが、授業中や朝の会などで活用することによって、あらゆる場面で状況を把握できる」と説明した。

株式会社コードタクト 代表取締役 CEO 後藤正樹氏
株式会社コードタクト 代表取締役 CEO 後藤正樹氏

 今回の株式取得により、両社は協同して「スクールタクト」を通じて蓄積される児童生徒の学習データや校務データを活用し、一人ひとりの習熟度や目指す姿に応じた「テーラーメイド型の教育」をさらに推進していく。具体的には「スクールタクト」で取得したデータを「まなびポケット」のほかのコンテンツに活用するなどし、これからの時代に必要な非認知能力の育成を目指す。

 なお、コードタクトの経営は現経営陣が引き続き執り行う。

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