注目が集まるワーキングメモリ、一体なぜ重要なの?
ワーキングメモリとは?
前回のコラムでも少し触れましたが、ワーキングメモリ(作業記憶)とは、現在の作業に必要な情報を一時的に記憶し、その記憶に基づいて一連の作業を効率的に実行する(課題を解決する)ことができる能力のことを言います。
ワーキングメモリは私たちの日常生活や学習を支える重要な能力で、このワーキングメモリの働きによって、私たちは瞬時に適切な判断を行うことができるとされています。例えば、
- 電話の相手から言われたこと(複数)をメモする。または記憶する
- たくさんの資料を短時間で読み込み、内容を理解する
- 質問された内容を聞いて理解しながら、同時に回答を頭の中でまとめる
といった作業の際にワーキングメモリは強く働いています。まさに仕事や勉強には欠かせない重要な能力といえます。
普段、私たちが日常会話のなかで「あの人は頭が良いよね」というときの「頭が良い」とは、例えば、
- 理解するのが早い
- 仕事が速い
- さまざまな状況に応じて的確に答えを出す
といったいろんな意味で使われるのですが、ワーキングメモリが重要な役割を果たすタスクを見てみると、「頭がいい」とはワーキングメモリが優れていると言えるのかもしれません。
ワーキングメモリを鍛えたいというニーズ
そんなこともあり近年、ワーキングメモリを鍛えたいというニーズはかなり増えています。Webで「ワーキングメモリ 鍛える」といったキーワードで調べると、情報や書籍などが多数出てきます。メンタリストで有名なDaiGoさんが監修した脳トレアプリ(iOS/Android)も人気のようです。
こんなにも多くのワーキングメモリを鍛えるツールや書籍などが世に出てきているのは、ずばり脳科学研究でワーキングメモリはトレーニングによって鍛えることができると主張されているからです。つまり、トレーニングによって、頭を良くすることができるからなのです。
それでは、ワーキングメモリを高められると謳っているさまざまな商品の中で、筆者が特に気になった商品をいくつかご紹介しましょう。