教育測定研究所は、国内のオンライン英語テストとしてははじめて、「CASEC」に顔認証システムを導入することを、12月24日に発表した。
「CASEC」は、オンラインで受験可能な英語テストであり、1問ごとの回答結果によって次に出題する問題を変化させる個人適応型テストのため、約40分でテストが完了する。一方で、オンラインのテストなので確実に本人が受験しているかどうかを証明しにくく、入試や昇格要件、就職活動といったより厳密性が求められる場面での利用は難しかった。
今回の顔認証システムの導入によって、確実に本人が受験しているかどうかを管理者が確認できる仕組みを構築することで、これまで本人確認のために会場に集合して測定していた英語力を、オンラインでも一定の信頼性を持って測定可能になり、より公正性が求められる場面でも大幅なコストカットが実現できる。
これまで「CASEC」を補助的なテストとして活用していた企業では、顔認証システムの導入にともなって昇格要件や海外赴任など、正式な人事評価基準としての「CASEC」の活用が検討されており、日本電産では社員の能力測定などに「CASEC」を活用していくことが決定している。
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