兵庫県神戸市は、「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)の一環として、市内の高校生が神戸市長に提案した「日本のロボット開発競争力向上のために、子どもによる子どものための『子どもが楽しいと思える』ロボットプログラミング教室を開催したい」というプロジェクトを12月2日に開始した。
同プロジェクトは、「子どもだから、子どもが楽しいと思えるプログラミングを教えられる」という考えのもと、自らプログラミングのテキストを製作し、部活や文化祭で子どもを対象としたプログラミング教室を開催している市内の灘高等学校2年生・武藤熙麟さんの発案によるもので、子どもたちが「楽しい」と思えるプログラミング教室の開催、および子どもたちが持続的にプログラミングを学ぶきっかけとすべく、ガバメントクラウドファンディングを実施する。
一方、神戸市は2015年(平成27年)から行っているITを活用したスタートアップ支援において、成功しているスタートアップはエンジニア主導のタイプが多いことがわかってきた。その反面、同市にはエンジニアが少ないため、市外からの誘致や市内での育成が必要であり、これからの神戸を創造するための第一歩として、今回のクラウドファンディングに取り組んでいく。
実施期間は12月2日~2020年2月29日で、目標金額は500万円。
12月2日に神戸市役所で行われた記者会見で、武藤さんはプロジェクトの目標について「多くの子どもたちがロボットプログラミングに興味を持ってほしいし、できれば将来、それをきっかけにさまざまな社会問題を解決する人になってほしい。また、自分たちの活動がモデルケースとなって、中高生が学校の枠にとらわれず様々なことに挑戦していってほしい」と語っている。
「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)は、自治体が抱える課題の解決に必要な資金を集めるために、課題・解決策を具体的なプロジェクトとして公開し、ふるさと納税で寄付を募るクラウドファンディング。寄付者が、自身の意思を「寄付」というかたちで直接行政に反映できる。
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