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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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キーパーソンインタビュー

起業に関心がない生徒にもアントレプレナーシップ教育は必要? 探究・アントレで教員が意識すべき点とは

フリー株式会社 『起業時代』編集長・教育領域アライアンス推進チーム 磯貝美紀氏インタビュー

教員がすべてを答える必要はない、外部リソースを活用してほしい

──探究学習やアントレプレナーシップ教育では、先生が生徒に伴走することが重要です。その際、どのようなことを意識すべきでしょうか。

 一番のポイントは心理的安全性を確保し、とにかく「否定をしない」ことです。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長の伊藤羊一先生がおっしゃっている「人の夢を笑わない」に加えて、「自分の夢も笑わない」「どうせ無理だと諦めない」という3つを、アントレプレナーシップ教育のグランドルールにしてほしい、と私はお伝えしています。そうすることで、生徒も先生も自由に意見が言える空気感が生まれるでしょう。

 ビジネスとして成立するかを現時点で精査する必要はありません。大切なのは、生徒が描く大きなゴールに対して「今できることは何?」と、ぐっと近づけたうえで、今できる小さな一歩を見つけて背中を押し、一緒に面白がることです。

──こうした新しい形の学びの場面では、担当する先生の負担が大きくなりがちです。1人で抱え込むのではなく、学校全体を巻き込みながら取り組みを広めていくにはどうすればよいでしょうか。

 まずは担当の先生が「学校の中でアントレプレナーシップを広げるんだ」という熱量を持って、現状から一歩踏み出して動くこと。それ自体が、アントレプレナーシップだと思います。そのうちに必ず共感してくれる先生や面白がる生徒がきっと現れるはずです。そうした小さな火種を消さないように空気を送り続けください。最初は1、2人でも、生徒が生き生きとしている姿を見てもらうことが、周囲の先生や保護者の方々の理解を得る一番の近道になると思います。

 そして、学校の中だけで完結させようと思わないことも重要です。私たちのような民間企業や各地の創業支援センター、アントレプレナーシップ推進大使の制度といった外部リソースを、ぜひ積極的に頼ってください。アントレプレナーシップ教育は、社会との接続を体験的に学ぶものでもあります。1人の先生がすべてに答える必要も、起業の専門知識を持つ必要もありません。学校外の知恵を借りて上手に活用してください。そして、多様なロールモデルを生徒にぜひたくさん見せてあげてください。

 探究学習やアントレプレナーシップ教育は「生徒の内側にあるものを外に出す」学びです。そのときにこそ、教科学習で学んだ知識や思考力の素地が、実践的な力として生きてくるのだと思います。一人ひとりが「自分の考えや想いを形にする」という難しい取り組みにおいて、生徒に寄り添い、応援し続けることは不可欠で、学校においてそれができるのは、日々、生徒に接している先生方だけだと思います。

 私は、教育現場で日々、奮闘されている先生方を心からリスペクトしています。だからこそ、決して1人で抱え込まず、外部のサポートをうまく活用しながら、先生にしかできない「伴走」を楽しんでいただけたらと思っています。そのためのお手伝いとして、私たちも精一杯、向き合わせていただきます。

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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


関口 達朗(セキグチ タツロウ)

 フリーカメラマン 1985年生まれ。  東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。  2014から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。  2児の父。旧姓結束。趣味アウト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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