Shoeisha Technology Media

EdTechZine(エドテックジン)

記事種別から探す

2日半で起業家マインドを教えるDellのGirls Track~将来を担う女の子たちが学んだこと

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2018/09/05 14:00

 起業をする・しないに関係なく、教育で起業家精神を育むことが重視されている。自ら課題を見出し、その解決を試みるというマインドが、これからの「生きる力」につながると考えられているからだ。女子学生に起業に必要な知識や考え方を教えようとDellが毎年夏に開催するのが「DWEN Girls Track」だ。今年はカナダ・トロントで開催、女子21人が参加した。将来を担う女の子たちは何を学んだのだろうか? 教育者が取り入れられるアイディアは何か?

海洋プラスティック汚染をどうやって解決するか?

 このGirls Trackは、Dellが毎年夏に開催する女性起業家イベント「Dell Women's Entrepreneur Network(DWEN)」と平行して行われるプログラム。DWENに参加する女性起業家の娘、それに開催地(今年はトロント)の女の子が約10人ずつ、合計20人程度が参加し、2日半で課題に対するビジネスアイディアを出してピッチをし、優勝チームを選ぶというものだ。

 今年トロントの会場に集まったのは13歳から17歳までの21人。半分はDellが協力する非営利団体Robotics Education & Competition Foundation(REC Foundation)のカナダ支部から、残りは参加者の娘でオーストラリア、イギリス、ブラジルなどから。今年は初めて日本から1人が参加した。

 プログラムは日曜の午後からスタート。お題は、「海洋プラスティック問題をどう解決するか」だ。

 我々が飲むペットボトルやストロー、スーパーのレジ袋などが海を汚染する海洋プラスティック問題、Dellは数年前から取り組んでおり、収集したゴミをPCのパッケージに再利用したり、社会・環境起業家を支援するThe Lonely Whale Foundationも支援している。DWENそのものもCSR(企業の事業活動を通じた自主的な社会貢献)活動であり、CSRチームは海洋プラスティック汚染問題について知識もある。

 “Social Good Day”と名付けられた初日は、ボランティア活動からはじまる。海ではないが、トロントが面するオンタリオ湖の湖畔での、ゴミ拾いだ。海洋プラスティック問題がいかに深刻かを実感してもらうことが狙い。30分もしないうちに、参加者全員でタバコの吸い殻2000本を含む50キロのゴミを拾った。最初はきれいに見えた湖畔だが、実は汚れていたことが分かった。

 ゴミ拾いから戻ってきた参加者は、この課題をどう解決するかのビジネスアイディアを出し合う。1時間半程度のブレインストーミングのあと、グループに分かれて自分のアイディアをシェアし、どのアイディアをグループとして進めるかを決める。今年は3人グループが7つできた。例えば、海洋汚染物を再利用してぬいぐるみを作り、環境問題を伝える絵本とセットにして販売したら、幼い頃から関心を持ってもらえるのではないか、などいった意見が出たようだ。夜は、レセプションとして参加者が仲良くなる場を設けた。

初日のSocial Good Dayの様子。参加者全員が湖でゴミ拾いをした。
初日のSocial Good Dayの様子。参加者全員が湖でゴミ拾いをした。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

    フリーランスライター。二児の母。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

おすすめ記事

All contents copyright © 2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.0