JMCは、同社が運営事務局を務める教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)が、「令和6年度 学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書(第2版)を11月13日に公表したことを発表した。
同調査は、学校、公的教育機関、関連組織で発生した、児童生徒・保護者などの個人情報を含む情報の紛失・漏えい事故について、学校や自治体のホームページ、報道発表資料、全国紙や地方紙のニュースサイトに公開されている情報をもとに毎年行われ、年度ごとに集計されている。
報告書には2024年度に発生した情報セキュリティ事故の集計結果や発生件数の推移、事故の特徴などの調査結果がまとめられ、今回の第2版では、第1版が公表された2024年6月12日〜11月1日時点までの調査結果が追加された。
今回の調査では、1月の入学試験時期や業務が集中する6月の定期試験の時期に事故が多く発生していることが明らかになっている。媒体別の経路では、「紛失・置き忘れ」「誤公開」「誤送信」が全体の約80%を占めている。
事故発生件数は247件で、平均では事故1件あたり約6532名の個人情報が漏えいしている。漏えい経路別では、前年に引き続き「書類」がもっとも多く、「インターネットサービス・アプリ」がそれに続いた。
調査項目は以下の通り。
- 令和6年度 事故発生件数・個人情報漏えい人数
- 事故発生件数・個人情報漏えい人数 過去20カ年の推移
- 令和6年度 個人情報漏えい人数別 事故発生件数
- 令和6年度 漏えい人数別・学校種別 事故発生件数
- 令和6年度 月別 事故発生件数
- 月別 事故発生件数 過去15カ年の平均値
- 令和6年度 発生場所別 事故発生比率
- 令和6年度 種類別 事故発生比率
- 令和6年度 「紛失・置き忘れ」「盗難」の発生場所別 事故発生比率
- 令和6年度 「盗難」の種類別 事故発生比率
- 令和6年度 漏えい経路・媒体別 事故発生比率
- 令和6年度 漏えい経路・媒体別 個人情報漏えい人数
- 令和6年度 漏えい経路・媒体別 事故1件あたりの個人情報漏えい人数(平均値)
- 令和6年度 規定違反を伴う事故の発生比率
- 令和6年度 規定違反を伴う「紛失・置き忘れ」事故の発生比率
- 令和6年度 意図しない行為(行為ミス)による事故の発生比率
- 令和6年度 第三者の悪意ある行為による事故の発生比率
- 令和6年度 成績情報が含まれていた事故の発生比率
- 補足:事故の種類 分類名の解説
- 【参考資料】個人情報の不適切な取り扱いに係る処分について
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
