ハーモニープラスは、法政大学が教務業務のデジタル化・効率化を進める取り組みとして、学生の成績情報を保護者(保証人)へデジタルで共有する新たな仕組みを導入したことを、11月18日に発表した。
同学は従来、学期末ごとに成績通知書を印刷、封入、郵送していた。しかし、この方法では郵送作業にかかる人的・時間的負担や郵送費の増加によるコスト圧迫、個人情報保護の観点からのリスクと配慮いった課題が顕在化していた。
これを受けて、より効率的かつ安全な保護者への成績情報提供を目指し、デジタル配信への移行を決定した。具体的な仕組みとして、ハーモニープラスが提供する学修成果可視化システム「Halo」を活用し、2025年度より本格運用を開始した。
新しい運用では、保護者は「Halo」からの案内メールを受け取り、記載されたリンクへID・パスワードでサインインすることで、スマートフォンやPCから成績通知書を安全に閲覧できるようになった。
このデジタル化によって、教務部門の業務負担は顕著に軽減された。従来、延べ16名で約2週間かかっていた印刷・封入・発送の作業が、1名・1日に短縮され、業務時間が約92%削減された。また、紙の郵送にかかっていた費用が58%削減された。さらに、不達対応が容易になり、紙の郵送を最小限に抑えることが可能となった。保護者からも「スマートフォンで確認できるようになって便利」といった肯定的な意見が報告されている。
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