コドモンは、同社の提供する保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」を利用中の学童保育施設を対象に実施した、児童の退室時の安全管理に関する調査の結果を11月18日に発表した。同調査は、10月27日〜11月5日の期間に行われ、104件の回答を得ている。
調査対象者に対して、過去に児童の退室に関するヒヤリハットを経験したことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答が33.7%を占めた。
具体的には、「保護者または児童が帰宅することを告げずに帰ってしまうことがある」「他の対応をしていると職員が(児童の退室に)気づかないことがある」「保護者の迎えなしで1人で退出・帰宅する子どもが打刻をせずに学童を退室」といったヒヤリハット事例が寄せられている。

児童が単独で学童を離れて、所在が一時不明になったことがあるかを尋ねた質問では、「ある」という回答が15.4%だった。
具体的には、「小学校に忘れ物をして、職員に言わずに小学校まで戻って忘れ物を取りに行ってしまった」「児童どうしのトラブルで飛び出して外へ行ってしまった」「児童本人が、帰りたがったために帰宅時間を勝手に変更してしまった」といった事例が寄せられている。

帰宅予定時刻に児童の所在が確認できない際、行っていることとしては(複数回答)、「該当児童の保護者への連絡」(86.5%)がもっとも多い。以降「帰宅時間の打刻や記録の有無の確認」(65.4%)、「学童スタッフ間の連絡」(62.5%)、「小学校への連絡」(51.0%)、「学童施設周辺での捜索」(44.2%)が続いた。

児童の所在不明時の対応頻度としては、「月に4回以上」と「月に2〜3回程度」がいずれも5.8%、「月に1回程度」が3.8%と、月に1回以上発生するという回答が15.4%に達している。

児童の所在が確認できない場合の対応をすることによって、他の児童の見守りが手薄になることがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は35.6%だった。

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