NIJINは、同社の運営する小中一貫オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」が、青森県むつ市の不登校の小中学生への支援を9月に開始することを、9月2日に発表した。なお今回の支援は、むつ市教育委員会、TOPPANと連携して行われる。

むつ市では、全国調査と同様、不登校児童生徒の多くが学校や相談機関とつながっていないという課題を抱えている。そこで、これまでの対面で教育相談や適応指導を丁寧に行ってきた経験を活かしながら、不登校の子どもたちが安心して過ごせる居場所をつくるとともに、多様な学びの選択肢を提供すべく、メタバース空間の活用を決定している。
今回の取り組みは、「むつ市メタバース教育支援センター開設事業」を受託したTOPPANと、「NIJINアカデミー」との業務連携によって実現された。
具体的には、「NIJINアカデミー」のメタバース校舎を活用することで、子どもたちは仮想空間に用意された「居場所」で安心して過ごせるほか、TOPPANが提供するデジタル学習サービス「navima」を活用した学習支援を受けられるようになる。
同取り組みにおける、「NIJINアカデミー」での支援内容は以下の通り。
- 「NIJINアカデミー」のメタバース校舎への参加支援:むつ市の不登校児童生徒にとって安心できる居場所と学びの場とするべく、仮想空間上における「メタバース校舎」を提供する
- 対話型のオンライン授業:正解を求める「知識注入型」ではなく、対話を重視した授業を実施し、その活動を通じて、自分の考えをもち自ら意見を発信できる力を育成する
- 子ども主体のプロジェクト活動:子どもたちの興味・関心をきっかけに自由に設計する「プロジェクト」をスタートさせ、大人は「先生」ではなく「伴走者」としてサポートする
- 安心・安全の心理的サポート:心理的安全性を最優先したメタバース校舎でのサポートに加え、メタバース専任担当スタッフの配置、教育委員会や家庭との連絡体制を整備する。さらに必要に応じて個別面談を実施するなど継続的に支援する

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