プラスアルファ・コンサルティングは、同社の提供しているスクールマネジメントシステム「ヨリソル」において、アンケート運用を一元化できるよう機能を拡充したことを12月1日に発表した。これにより、アンケートの作成から収集、集計、フィードバックまでの一連の運用フローを、1つのツールで完結できる。

「ヨリソル」は、教育データの見える化から志願者管理、成績、学習記録、出欠、LMS、授業評価アンケート、退学・不登校の予兆検知まで、教育機関に必要な機能をワンプラットフォームに集約したスクールマネジメントシステム。散在する教育データを1つにつなげられ、あらゆる角度でのデータ分析・活用を実現する。
今回の機能拡充では、教職員がシステム上で多様なアンケートフォームを簡単に作れるようになっている。具体例としては、進路希望調査アンケート、授業評価アンケート、学校評価アンケート、保護者向け調査などで、アンケート形式も選択式から自由記述まで作成可能。

作成したアンケートは、学生・生徒(または保護者)専用の「マイページ」へ一斉に配信される。利用者はマイページからWeb上で手軽に回答でき、回答漏れを防げるほか、回答率を向上させられる。
アンケートの回答状況や集計結果は、グラフや表といった定量的なアウトプットとして直感的かつリアルタイムに可視化できる。紙のアンケートのような手作業による集計の手間が大幅に削減されるほか、学生の回答の傾向や全体像を即座に、かつ視覚的に把握することが可能になる。
あわせて、生徒や保護者が入力したテキストデータをAIが分析して、隠れた傾向やキーワード、感情などを抽出できる「テキストマイニング」機能も備える。これまでは、教員が一つひとつに目を通す必要があった分析作業が自動化される。

「ヨリソル」でアンケート運用を行うことで、学生にとっては、過去の回答履歴の振り返りが可能になる。アンケートへ定期的に回答すると、自身の考えや価値観、立ち位置や課題を客観的に記録できるため、自己理解が深まるほか、他の学生の回答傾向との比較・分析もできる。これにより、就職活動における自己分析や、将来の進路を考える際の「自分だけの貴重なデータ」として役立てられる。
教員にとっては、授業評価アンケートの集計結果を「テキストマイニング」機能によって分析することで、客観的なデータに基づいたフィードバックを受けられる。これにより、自身の授業を的確に振り返り、具体的な改善アクションへとつなげることができる。
そのほか、「ヨリソル」で取得・分析された授業評価や学校評価アンケートの結果、およびそれに基づく具体的なフィードバックと改善行動の記録は、大学認証評価制度における「教育の質保証・向上に向けた自己点検・評価活動」の客観的なエビデンスとして活用可能となっている。
なお、12月9日11時〜11時40分には、「企業・学校の先進事例から学ぶ! “学校運営が変わる”データドリブンなアンケート活用術」と題したオンラインセミナーが開催される。参加費は無料で、事前登録が必要。特に大学・専門学校・中学/高等学校・塾などの経営企画、教務・総務・人事部門の担当者に向けた内容となる。

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