明光ネットワークジャパンは、現在不登校中の中学1年生〜高校3年生の保護者を対象に実施した、「中高生の不登校に関する実態調査」の結果を8月26日に発表した。同調査は、7月24日〜28日の期間に行われ、400名から回答を得ている。

調査対象者に、自身の子どもが不登校になった時期を尋ねたところ、「中学1年生」(29.3%)がもっとも多く、「小学校高学年」(20.3%)、「中学2年生」(15.8%)がそれに続いた。

自身の子どもが不登校になったきっかけとして、ゴールデンウィークや夏休みといった長期休暇明けが影響したと感じるかを尋ねた質問では、「おもなきっかけだった」(17.5%)と「一因だと思う」(30.0%)を合わせた割合が4割超に達している。

不登校の子どもへの「学習支援制度・手段」として、知っているものをすべて答えてもらったところ(複数回答)、「フリースクール」(52.3%)が最多となり、「通信制高校」(49.3%)、「学校内の別室登校」(41.5%)がそれに続いた。一方で、他の支援制度への認知は3割未満に留まっている。

自身の子どもの、1日の平均学習時間を尋ねた質問では、「1時間〜2時間未満」(16.3%)がもっとも多かった。「2〜4時間」が全体の26.5%に達する一方、「学習していない」(15.0%)という回答もみられる。

不登校の子どもに対し、保護者として不安に感じていることを尋ねたところ(複数回答)、「社会性が育ちにくいこと」(44.3%)が最多となり、以下「学力低下や学習面の不安」(42.0%)、「精神的な健康状態」(41.5%)が続いている。

不登校の子どもに対する不安として「学習面」を挙げた人に詳細を尋ねた質問(複数回答)では、「学習のペースがまわりの子とずれてしまうこと」(66.1%)がもっとも多かった。以下、「学習習慣が身につかなくなること」(63.7%)、「学校に復帰したときに授業についていけるか不安」(58.3%)がそれに続いている。

調査対象者のうち、中学1〜3年生の子どもを持つ保護者(200名)に、高校進学に関する検討状況を尋ねたところ(複数回答)、「通信制高校」(48.5%)が最多となり、以下「全日制高校」(40.0%)、「定時制高校」(26.0%)が続いている。

調査対象者のうち、中学1〜3年生の子どもを持つ保護者で高校進学を検討している人(165名)に、高校進学先を選ぶ際に重視しているポイントを尋ねたところ(複数回答)、「登校日数や時間の柔軟性」(39.4%)が最多となった。以下、「学習の進め方に柔軟性があること」(38.2%)、「カウンセラーなどによるメンタルサポートの充実」(37.6%)が続いている。

調査対象者のうち、中学1〜3年生の子どもを持つ保護者で通信制高校を検討している人(97名)に、通信制高校を選ぶ際に重視するポイントを尋ねた質問(複数回答)では、「オンライン・対面の選択肢があること」(51.5%)がもっとも多い。続いて「通学頻度の選択肢があること」が47.4%、「学習のペースを自分で決められること」が46.4%となっている。

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