インタビュー参加メンバー

東みよし町教育委員会 学校教育課 係長
瀧本 雅志氏

東みよし町教育委員会 学校教育課長
木藤 明宏氏

東みよし町教育委員会 学校教育課 学校ICT教育指導員
谷藤 裕美氏

株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部
クライアントビジネス本部 CMIT製品部 部長
岡 宣明氏
町全体でいち早く光回線を整備し、安定した学校のネットワーク環境を実現
岡氏(以下敬称略):本日はインタビューにご対応いただきありがとうございます。さっそくですが、東みよし町の概要を教えていただけますか?
瀧本氏(以下敬称略):徳島県の西部、四国全体で見るとちょうど真ん中にあるのがここ東みよし町です。町の中央をわけるように東西に吉野川が流れており、その両側は青々と茂った森林を備えた山々となっています。田園風景が広がる自然豊かな景観を持つとともに、社会基盤や生活環境を備えた、自然と人々の暮らしが調和した町だといえます。
令和7年3月31日時点で約1万3,100人がこの町に住んでおり、北岸にある三好地区と、南岸の三加茂地区それぞれに小学校2校と中学校1校、合計6校があります。
木藤氏(以下敬称略):東みよし町は1年中いちごが収穫できる周年いちごの産地として知られています。冬場は平地、夏場は高原地帯で、それぞれいちごが実る土地です。主に加工用として用いられていますが、有名なケーキブランドにも採用されるなど、みなさんの身近にある食材にも活用されています。
岡:ご紹介ありがとうございます。東みよし町での教育の基本方針はどのようなものなのでしょう。
瀧本:東みよし町では「郷土に誇りを持ち、郷土を愛する心を育む東みよし教育の推進 ~未来を切り拓き、たくましく生きる「人材」の育成~」という基本理念を掲げております。さらに基本方針として「未来を切り拓き、たくましく生きる力を育む学校教育の推進」「心豊かで健康な地域社会を築くスポーツ・生涯学習の推進」「郷土愛あふれる創造力豊かな人づくりの推進」の3つの柱がある形です。
これらの方針に従い、各施策をPDCAサイクルにより進め、持続的な発展を目指して活動しています。もちろんその中にはICT教育の推進も含まれており、東みよし町では早期より積極的に取り入れてきました。

岡:ICT教育の整備状況はどのようになっていますか?
谷藤氏(以下敬称略):GIGA第2期向けに「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」を全児童生徒、全教員、予備機分約1,200台を導入しました。
木藤:ネットワークインフラについては平成21年の段階で公共施設および学校に光ファイバーを設置しています。当時の徳島県では全県ブロードバンド構想というものがあり、その際に地域全体でネットワークの高速化を目指しておこなった施策でしたが、この取り組みが発端となり、東みよし町のICT教育を始める原動力になったことは確かだと思います。
岡:その当時から社会インフラとしてインターネットが活用できる環境が整っていたのですね。
木藤:この基盤が備わっていたからこそ、学校のネットワークは役場の庁舎をセンターとして集約することができています。学校を含めてWi-Fiに関しても多数のアクセスポイントを用意して環境構築をしているので品質も問題ないことを確認しています。