haco.は、各大学が独自でキャリア支援プラットフォームをカスタマイズできるサービス「Career.base(キャリアベース)」を、5月9日に正式リリースした。

「Career.base」は、学生一人ひとりの成長を「紡ぐ」ことをコンセプトにしている。複雑化する学生の就活市場のなかで、学生が自身の経験を後から振り返ることができるよう、経験データベースを育てる仕組みを提供する。
具体的には、キャリアポートフォリオ作成機能によって、学生が入学直後から自身の思考や経験、活動を記録。そのキャリアを、社会人基礎力の指標で可視化できる。

さらに、学生が社会人基礎力の推移を記録することで、「伸ばしたい力」「克服したい力」といった自身の成長方針に即したキャリア形成プログラム(インターンシップやオープンカンパニーなど)を検索し、参加を検討できるようになる。キャリア形成プログラムの検索においては、従来の業種・職種への興味・関心という検索軸だけでなく、経験・成長を軸とした選択肢が提供される。

なお、同サービスのキャリアポートフォリオとプログラム検索ロジックの設計では、大阪大学キャリアセンターが協力。キャリア教育の現場ニーズに即した項目の設計や構成、および学生も大学担当者も使いやすいUIを念頭に仕様設計を行ったという。
そのほかの特長としては、大学ごとの個別要望に対応可能なセミカスタム設計を採用し、基本企画をベースに仕様変更や追加機能の開発などにも対応する。また、大阪大学キャリアセンターのアドバイスに基づいて、キャリア支援やキャリア教育の現場で求められている機能を反映しており、就職支援ツールとしてだけでなく「学びと成長の可視化支援ツール」として設計している。
同サービスの導入にあたって、大学側の費用負担は必要ない。
今後は、小学校~高校を対象とした文部科学省による「キャリア・パスポート」や、大学以外の教育機関・自治体と連携し、人生を通じて「考え続けられる人材」の育成に貢献する基盤サービスを目指す。
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