Foraは、経済産業省・教育産業室が実施する「探究・校務改革支援補助金2025」に採択されたことを3月31日に発表した。あわせて、同補助金を活用してForaが提供しているサービスの導入を希望する学校を募集する。

Foraは2024年に「働き方改革支援補助金2024」に採択され、全国10校・生徒3001名を対象に支援プログラムを導入した。その結果、対象校のすべてから「業務時間が削減された」という回答が寄せられており、多くの学校で月に約10時間の業務削減を実現し、一部の学校では業務時間の50%以上が削減されたという。
教員の業務負担を減らして生徒の探究学習を支えるべく、以下のようなツールやプログラムを提供している。
- 個人探究プログラム:生徒がそれぞれ自身のテーマを深める個人探究に特化したプログラム。探究学習ワークブックを中心にこれまでの経験を丁寧に棚卸しつつ、探究の深化をサポートする
- AI添削システム「AI-Bou」:生成AIを活用した論文添削サービス。生徒一人ひとりにアカウントを発行して自分なりのペースでいつでも添削を受けられる
- 探究TAサポート:大学生や大学院生によるティーチングアシスタントサポート。探究においてつまづく点や、もっと意欲的に伸ばしたい生徒を個別にサポートして、探究の高度化につなげる
- キャリアゼミ:大学生による出張授業を実施。情報を集め、選び、体験し、振り返り、また選ぶという過程を通じて、自身が納得できる進路選択へのサポートを提供する
- 「総合的な探究の時間」学校伴走サポート:「総合的な探究の時間」を推進する広範な業務を支援する伴走サービス。カリキュラム相談や授業相談だけでなく、コンテスト情報の紹介や教員研修、生徒向け講演や講評、保護者説明会など幅広くサポートする
Foraの教材は、テーマを設定し、問いを定め、仮説を考え、検証、考察を行う一連の流れを自主的に学べる形態となっている。通信制高校のような、生徒の進度にバラツキが生じやすい教育環境下での指導にも適応し、質の高い探究学習が実現される。
さらに、探究学習の基本スキルを養うワークショップや、学校ごとの教育理念に沿ったカリキュラム作成の支援を通じて教員の負担を軽減。それとともに、学校ごとの教育理念に沿ったカリキュラム作成を伴走してサポートするといった、教員の悩みに寄り添う相談体制を整えている。
現在、「探究・校務改革支援補助金2025」を活用してサービス導入を希望する学校を募集している。補助金の活用によって学校側は金銭的な負担なしで、教員の業務を軽減しつつ「総合的な探究の時間」の学びを深められる。
あわせて、「探究・校務改革支援補助金2025」の概要や、Foraの支援サービス内容、採択ポイントなどについて紹介する説明会を4月9日12時~13時と19時~20時にオンライン開催する。同説明会では、「総合的な探究の時間」の効果的なカリキュラムの組み立て方についても解説する。参加は無料で、前日までの申し込みが必要。
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