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イベントレポート(先端技術)

AIによるアプリ作成を体験! 東京都のDX推進組織が実施する、中高生女子向けSTEM教育プログラム

GovTech東京「Girls Meet STEM」レポート

 近年、女性エンジニアを育てるためのさまざまなプログラムが自治体や企業で行われている。女性IT起業家の育成を目的とした世界的なコンテスト「Technovation Girls」では日本の中学生チームが優秀な成績をおさめたほか、政府は2022年から3年間、内閣府男女共同参画局による「女性デジタル人材育成プラン」として、教育コンテンツの提供や就労支援などを行うといった動きもある。そうした中、GovTech東京は公益財団法人山田進太郎D&I財団が主催する中高生女子向けのプログラム「Girls Meet STEM」に参画し、行政のデジタル化に関する解説や、エンジニアとして活躍する女性職員との座談会、さらにはAIアプリを実際に作成する体験などを行う、中高生女子向けのプログラムを開催した。ワークショップの様子や、参加した中高生女子や保護者の感想とあわせて、取り組みを紹介する。

STEMとキャリアを学ぶワークショップ

 GovTech東京は2023年に東京都が設立した一般財団法人で、東京都全体のDXを推進することを目的としている。2024年11月にはAIエンジニアの安野貴博氏をアドバイザーに迎え、AIを活用した行政サービスの効率化や都民の生活向上に取り組んでいる。

東京都庁に隣接した西新宿にあるGovTech東京のオフィス
東京都庁に隣接した西新宿にあるGovTech東京のオフィス

 今回のイベントは、GovTech東京が新たに参画した公益財団法人山田進太郎D&I財団が取り組んでいる、中高生女子を対象とした「Girls Meet STEM」の一環となる。「デジタルの力で東京を便利に、AIを使ったワークショップに挑戦!~行政デジタル化に取り組む女性職員の話を聞いてみよう~」と題し、東京都のデジタル化の取り組みや女性職員との座談会、AIを体験するワークショップを通じて、将来のキャリアについて視野を広げる。

 対象は中学1年生から高校3年生で、東京都だけでなく神奈川県など近県から10名ほどが保護者とともに参加した。

「Girls Meet STEM」の様子
「Girls Meet STEM」の様子

 当日は、GovTech東京で働く女性職員と一緒に挑戦する「AIのワークショップ」、GovTech東京のオフィスツアー、女性職員との「キャリアをテーマにした座談会」の3つのプログラムが行われた。最初はやや緊張していた参加者だったが、プログラムが進むにつれ笑顔になり、自分のやりたいことについて語ったり、女性職員に進路について質問したりする様子も見られた。

「AIは何ができるのか」を知る

 ワークショップの進行と講師を担当したのは、東京都の職員としてGovTech東京に勤務する涌田椋也氏。涌田氏はワークショップを開始する前に、東京都やデジタル技術に関するクイズを参加者に投げかけた。「世界で初めてプログラマーと呼ばれる名前の職業が生まれたのはいつか?」との問題では、「実は1840年代で、初めてのプログラマーは女性であった」という知識を伝えた。

 ワークショップでは2~3人の班に分かれ、女性職員がファシリテーターを担当した。涌田氏は「AIでどんなことができるかを知る、実際に使ってみる、工夫してAIからの回答の変化を体験する」ことを今日の目標とし、楽しんでほしいと呼びかけた。

自己紹介をするファシリテーターと参加者
自己紹介をするファシリテーターと参加者

 続いて、涌田氏はAIの歴史や概要を紹介。「AIは1950年代に始まり、技術の進歩によって、最近の生成AIなどに成長した」ことを話した。さらに「使い方によっては間違った情報を伝えてしまう」とし、「情報が正しいかを意識しながら使うことが大事」であることを強調した。

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ノーコードのツールでチャットボット制作に挑戦

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この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、教育におけるデジタル活用を中心に、全国の学校を取材・執筆を行っている。渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足しプログラミング体験教室などを開催したほか、シニア向けサポートを行う渋谷区デジタル活用支援員としても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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