エナジードは、奈良県の県立高校において、同社が提供している次世代型キャリア教育プログラム「ENAGEED CORE」が指導教材として導入されたことを、1月23日に発表した。同教材は、総合的な学習(探究)の時間を中心に生徒一人ひとりが主体性と社会性を育み、未来を切り拓く力を養うための学習コンテンツとなる。
近年、急速に変化する社会の中で、奈良県を含む全国の教育現場では以下のような課題が顕在化している。
1.生徒が将来への展望や目標を具体化できる機会を提供すること
デジタル化が進展する社会で、生徒が自分のキャリアや未来を想像し、具体的な目標を描ける環境を整えることが求められている。
2.非認知能力や自己効力感を育成すること
従来の知識偏重型教育を補い、生徒が主体性、社会性、問題解決力を養うことで「自分ならできる」という感覚を育て、挑戦を後押しする仕組みを構築する必要がある。
3.教員の負担を軽減し、教育改革を支援すること
教員が効率的に授業準備や個別対応を行えるよう、デジタルツールや研修などを通じた支援を強化することが求められている。
4.学びを実社会や進路選択に結びつけること
学校で得た学びを生徒自身の目標や将来の選択に活用できるよう、探究型学習や実践的なキャリアデザインの機会を提供する必要がある。
これらの取り組みを実現するために、奈良県教育委員会では2024年度に同社の「ENAGEED CORE」が採択された。同教材は、生徒が「自ら考え、行動し、未来を切り拓く力」を養い、自己効力感を高めることを目的としている。また、探究型学習を軸に、生徒が得た学びを実社会や将来の選択肢に結びつけることでデジタル化社会で求められる力を具体的に育成するプログラムとなる。
「ENAGEED CORE」は以下の3点で奈良県教育委員会から評価を受けた。
- 生徒が「主体性」「社会性」を養い、未来に必要な力を学び、実践から身につける探究型学習を提供。
- 学校現場でリテラシーに関わらず教員がすぐに活用できるサポートツールが充実。
- 自己効力の概念とデジタル化社会に対応した先進的な教材設計にもとづいている。
「ENAGEED CORE」は、生徒一人ひとりが「主体性」「社会性」「可能性」を感覚的に理解し、体系的に学べるデジタル教材。最新の教育研究と学習指導要領にもとづき、以下の特徴を備えている。
探究型学習の実現
- ハイビジュアルな映像教材とワークシートを活用し、生徒が課題解決のプロセス(課題設定・情報収集・分析・発表)を体験的に学習。
- 学んだことを教科授業や部活、課外活動に応用する仕組みを提供。
データ駆動型の成長支援
- 生徒の成長データをリアルタイムで可視化し、AIが個別フィードバックを生成。教員はそのデータをもとに最適なサポートを実現。
- 学びを実生活や実践活動につなげる仕組みを構築。
柔軟なカリキュラム運用
- 最短6コマから最大33コマまで対応。学校やクラスの目標に合わせたカスタマイズが可能。
- プレゼン大会「ENAGEED SUMMIT」を通じ、全国の生徒と学び合いながらキャリア形成を支援。
また、授業スライド、掲示物、指導案、授業用動画など多様なツールを提供し、教員の負担も軽減する。さらに、探究学習の意欲を高める研修会を通じ、授業改善につなげるサポートを行っている。
奈良県教育委員会では2024年度にトライアル校での導入研修を開始し、3月には県内全高校を対象とした説明会の開催を予定している。
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