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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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EdTechZineオンラインセミナー

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先進自治体に学ぶ 本質的な探究づくり

時代に即した「学びのアップデート」が遅れる日本、参考にしたい渋谷区と大田区の探究・STEAM教育事例

先進自治体に学ぶ 本質的な探究づくり 前編

海外の学校では教科横断的な「プロジェクト型学習」が主流に

 探究的・創造的な学びは、これからの「スタンダード」になっていく一方で、先生方が「どう教えていいかわからない」という状態であれば、本当の意味での「STEAM教育」は浸透していかないでしょう。

 また、規律正しく確実に課題をこなすことが重要視される従来型の教育で育った日本の子どもたちは、「自分で国や社会を変えていける」と思う割合が2024年の日本財団調査でも6カ国中最下位を継続するなど、子どもたちが自分の未来を自ら切り拓いていく意識を十分に育めていない可能性を示唆しています。

日本財団 2024年4月3日 18歳意識調査「第62回 国や社会に対する意識(6カ国調査)」報告書より抜粋 日本財団 2024年4月3日 18歳意識調査「第62回 国や社会に対する意識(6カ国調査)」報告書より抜粋
日本財団 2024年4月3日 18歳意識調査「第62回 国や社会に対する意識(6カ国調査)」報告書より抜粋

 こうした課題をクリアしていくには、実社会に開かれた学びのデザインが重要です。そのためには先生方の力だけでなく、企業や専門家と直接つながって授業を構築する必要性も出てきます。

 世界の教育現場では、地域社会と連携したプロジェクト型学習(PBL)の導入が急速に進んでいます。PBLは児童生徒の主体的な問題発見・解決能力を養う革新的な学習方法として注目を集めています。

 米国のカリフォルニア州サンディエゴにある「ハイテックハイ(HTH)」という公立校は、PBLの先駆者として世界中の教育関係者が視察に訪れる学校です。教科書や定期テストを廃止したほか、カリキュラムの柔軟性を重視し、「何をどれだけ教えるか」は各教員の裁量に任されているため教員からの人気も高く、多数の志望者を集めています。

 このような「教科横断型の学び」が世界標準となりつつあり、日本の教育システムもまた、変革の必要性に直面しているのです。

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午後の時間はすべて探究学習に! 全国初の取り組みとなった「シブヤ未来科」

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この記事の著者

井上 祐巳梨(STEAM JAPAN 代表理事/株式会社Barbara Pool 代表取締役)(イノウエ ユミリ)

 2018年、地方創生×クリエイティブ人材育成プログラムをエリア拡大実施。翌年、株式会社Barbara PoolにてSTEAM事業部を立ち上げ、Webメディア「STEAM JAPAN」の編集長に就任。同時期に、経済産業省『「未来の教室」実証事業』に採択。一般社団法人STEAM JAPAN設立、代表理...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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