アドビは、同社がグローバルで推進するコンソーシアム「Adobe Creative Campus」に、北海道大学と東京電機大学が加盟したことを、10月10日に発表した。
「Adobe Creative Campus」は、学生のクリエィティブなデジタルスキルの育成にコミットする革新的な大学が加盟する世界的コンソーシアムとなる。「Adobe Creative Cloud」や「Adobe Express」を全学的にカリキュラム内外で積極活用して、学生や教職員のクリエイティブデジタルリテラシー育成に注力する高等教育機関のみが参加できる。同コンソーシアムには10月の時点で、世界の約100校が加盟している。なお、日本では4月に学校法人立命館が加盟しており、今回の加盟により日本の加盟校は3学校法人となる。

北海道大学は、近未来戦略「HU VISION2030」の中で国際社会・地域社会との連携強化を挙げている。全学生と教職員に「Adobe Express」のライセンスを付与し、標準ツールのひとつとすることでデジタルリテラシー育成を加速させ、イノベーションを生み出す教育環境と人材育成をより充実させる。また、アドビとの共同研究として、世界の「Adobe Creative Campus」におけるベストプラクティスの学術分析や、他大学からも利用可能なモジュール型カリキュラム集の開発などを行う。同学は、国立総合大学として日本初の加盟となる。
東京電機大学は、これまでも全学生と教職員に「Adobe Creative Cloud」のライセンス付与を行っており、今般さらに生成AI機能を含む「Adobe Express」の活用を初年次教育に取り入れる。これにより、デジタルクリエイティブスキルに裏打ちされた理工学のためのリベラルアーツ教育の構築を目指す。また、地域、産業との連携プロジェクトやアドビとのシステムデザインと生成AIに関する共同研究といった、学外に広がりのある研究・社会貢献の活性化を図る。同学は私立理工系大学として日本初の加盟となる。
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