チエルは、Google for Educationの管理業務を学校現場に合わせて効率化できるアプリケーション「InterCLASS Console Support(インタークラス コンソールサポート)」を、9月にVer.3.6へバージョンアップした。
「InterCLASS Console Support」は、Google管理コンソールの機能を拡張可能な、Google Workspaceに対応したアプリケーション。Google管理コンソールと連携して、学校のユーザー・グループの一括管理、デバイス管理、Google Classroomのクラス設定といった作業を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
今回のバージョンアップによってバッチ処理が高速化され、ユーザーの一括削除や登録といった業務の処理速度が約5〜40倍になり、教育委員会や作業担当者の業務負担が軽減される。
GIGAスクール構想の開始前は、多くの自治体や学校現場で利用していたオンプレミスでのサーバ/クライアントについて、導入や定期的なシステムメンテナンスに膨大な作業工数が発生していた。その後、この課題はChromebookおよびGoogle Workspace for Educationに代表される、クラウドコンピューティングの浸透によって改善されてきている。
一方で、Chromebookの運用管理は従来のコンピュータ管理とは異なり、ユーザーアカウントをベースにした管理となるため、Google Workspace for Educationのアカウント管理がとりわけ重要になっている。そのなかで、毎年の年次更新におけるユーザーアカウントの組織移動や、貸し出し端末の管理の煩雑さが新たな課題となっていた。今回の「InterCLASS Console Support」におけるバッジ処理の高速化は、こうした状況を受けて教職員の業務負荷を軽減すべく実施された。
あわせて同社は、「InterCLASS Console Support」を利用している那覇市立教育研究所、塩谷町教育委員会、階上町教育委員会に対して取材を行い、その取り組み内容を活用事例集としてまとめている。同事例集では、自治体で抱えていた課題と、それを解決するために「InterCLASS Console Support」を用いてどのようなアプローチ方法を行ったかなどをわかりやすく紹介しており、自治体や学校現場で「InterCLASS Console Support」を導入した際の効果をイメージできる。
同事例集は、Google Workspace for Educationにおけるデバイス管理やアカウント管理を行う自治体担当者向けに無料で配布しており、チエルの資料請求・問い合わせフォームでも申し込みを受け付けている。
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