マイナビは、2026年卒業予定の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査5月<就職活動・進路決定>」の結果を6月12日に発表した。同調査は、5月25日〜31日の期間に行われ、1983名(文系男子:332名、文系女子:818名、理系男子:447名、理系女子:386名)から有効回答を得ている。
調査対象者に、5月末時点での傾向を尋ねたところ、未内々定者(22.9%)は「例年以上に活発に活動中」、内々定あり活動継続者(27.7%)は「複数内々定を保有するも活動は継続」、活動終了者(49.4%)からは「志望企業から内々定を獲得」といった特徴が明らかになった。

内々定の保有率を尋ねた質問では、前年から2.7ポイント増加となる77.1%に達している。

内々定の保有率を文理別でみると、文系では73.9%、理系では82.1%と文理の差は縮小した。

活動継続率は50.6%と、前年(51.6%)と同程度となっている。

活動継続率を文理別でみると、文系学生(59.1%)は前月よりも11.8ポイント減、理系学生(37.2%)は前月よりも8.7ポイント減となっているものの、内々定保有率と同様に文理差は縮小した。

平均エントリー社数を尋ねたところ、2022年卒〜2025年卒は2月末までのエントリー社数は減少傾向にあり、3月以降のエントリー社数は増加傾向となっている。

今後、何社くらいの選考を受けようと考えているかを尋ねた質問では、未内々定者では平均5.4社となった。

未内々定者に対して、現時点での就職活動への不安があるかを尋ねたところ、「ある」という回答は78.2%と約8割に達した。不安の内容(複数回答)は、「1つでも内々定をもらえるかどうか」(67.0%)が最多となっている。

内々定を獲得しているものの、就職活動を継続している学生に対して、平均内々定保有社数を尋ねた質問では、全体が1.9社、文系は1.9社、理系は2.0社と、文理による差がほとんどなかった。

今後、何社くらい選考を受けようと考えているかを尋ねたところ、内々定ありで就職活動を継続している学生は、前年より0.4ポイント増の平均3.0社となっている。

内々定ありで就職活動を継続している学生に対し、現時点で就職活動に対する不安はあるかを尋ねたところ、「ある」とする回答が63.2%となった。不安の内容(複数回答)は、「現在の内々定先企業に入社してよいのか」(47.2%)が最多となっている。

すでに就職活動を終了している学生に、内々定保有社数を尋ねたところ、平均は2.0社だった。

現在、入社意思がもっとも高い企業の、就職活動時の志望順位を尋ねた質問では、第一志望である割合は活動終了者が53.4%、活動継続者では20.3%となっている。

すでに就職活動を終了している学生に、現時点で就職活動に対して不安があるかを尋ねたところ、「ない」とする回答が87.7%を占めた。

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