アドビは、「小中高校向けAdobe Express」の最新アップデートを8月1日(現地時間)に発表した。
「小中高校向けAdobe Express」に搭載される生成AIは、アドビのAI倫理原則に則り、教室での使用にも安全なように設計されている。使いやすくグループワークが容易なので、児童生徒の学習意欲とコミュニケーションを向上させることができる。
今回、発表されたアップデートでは、ブックレポートポスターから部活動のチラシまで、テキストプロンプトを使って独自のテンプレートを作成し、ほかの人との共有を可能にする機能が追加された。また、生成AIのプロンプトを使用してオリジナルの塗り絵を作成し、マルチカラーや装飾ブラシで色づけできる機能が近日中に公開される。さらに、好みのスタイルやテーマ、テクスチャを備えたクリエイティブなグラフィックでテキストを装飾できる「テキスト効果の生成」や、児童生徒が考えたものを簡単に画像化できる「画像を生成」機能、画像へのコンテンツ挿入・削除・置き換えなどができる「生成塗りつぶし」機能なども追加される。
あわせて、プレゼンテーションへの音楽、ビデオ、アニメーション、グラフの追加を可能にする機能や、キャラクターの顔や体を簡単にアニメーション化して、プレゼンテーションやビデオなどに組み込めるようにする機能が追加されている。さらに、教員が作成した制作プロジェクトに、児童生徒一人ひとりの進捗状況をリアルタイムで追跡し、新しいインタラクティブなダッシュボードを通じてフィードバックをリアルタイムで提供できるようにする機能が近日中に公開される。また、iPad版では「Adobe Firefly」の生成AI機能、クイックアクション、プレゼンテーション、グラフが使用可能になる。
なおアドビは、小中高校向けAdobe ExpressのAI機能について、あくまでも児童生徒の創造性とクリティカルシンキングの発揮をサポートするもので、それらに取って代わるものではないとしている。例として、学校の課題で重要となる書く力の育成を阻害しないよう、小中高校向けAdobe ExpressのアプリはAI機能をテキストの生成には使用していない。
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