LX DESIGNは、小中高生向けアントレプレナーシッププログラムおよび教員向けアントレプレナーシップ研修プログラムの提供を、7月23日に開始した。
今回のプログラム提供は、政府が6月に「初等中等教育段階における探究的・文理横断的・実践的な学びの推進や理数系教育の推進、情報教育の強化・充実」を発表したことに加えて、新しい資本主義実行計画として「グローバル思考のスタートアップの担い手を育成するため、海外派遣も含めアントレプレナーシップ教育を質・量ともに充実」することが掲げられたというのが背景のひとつにある。
同社は、教育現場が教育にかかわりたい多様な外部人材に授業を依頼できる外部人材活用サービス「複業先生」を提供している。同サービスを通じて「アントレプレナーシップ教育を推進したいがやり方がわからない」「どういう人材を招けばいいか相談に乗って欲しい」という声が多数寄せられたことも、今回のプログラム策定のきっかけとなっている。
今回のプログラムでは、児童生徒だけでなく、教員がアントレプレナーシップの概念を理解するとともに、LX DESIGNの「複業先生」のサポート担当が伴走することによって、自校でのアントレプレナーシップ教育を推進するための基盤を築くことを目指す。
児童生徒向けプログラムは、キャリアの選択肢として起業をイメージできる児童生徒を増やすためのもの。授業を通じ、社会課題の発見、事業アイデアの創出、社会への価値提案を体験する機会を提供する。
小学生向けの「起業体験ワークショップ」では、児童が自身で行動する力/主体的に何かを生み出す・創造する力といった、アントレプレナーシップに必要な力を実践的に身に付ける起業体験活動を、「複業先生」(講師)とともに実践していく(複数回の実施を想定)。実際にビジネスを自身で立ち上げた経験を有する「複業先生」とともに、新たなアイデアを出して実践につなげる。また、学校の要望に応じて地域課題やその土地ならではのテーマに添って行うことも可能となっている。
中高生向けの「ミッション型アントレプレナーシップパッケージ」では、生徒がアントレプレナーシップについて学び、その後自身の好きなカテゴリーに分かれて「複業先生」から与えられたミッションに取り組んでいく。取り組みを通じて、生徒が新たな価値やアイデアをうみだすことにワクワクし、身の周りや社会の課題を発見して、自ら前向きに課題解決へと導こうとする姿勢を養っていく。ミッションはいずれも、「新しいアイデアをうみだす」「新しいプロジェクトや課題解決の方法をみつける」観点から、「複業先生」や学校、LX DESIGNのサポートとの対話の中で決定していく。
教員向けの「アントレプレナーシップ教育推進研修」では、アントレプレナーシップとは何かということから始まり、アントレプレナーシップ教育のさまざまな実践事例を学べる。学校独自のアントレプレナーシップカリキュラムのサポートにも対応し、年間を通して研修を進めていく。
さらに、同プログラムの提供開始にあわせて、9月~12月末までに授業を実施できる学校を対象に、外部人材が提供するアントレプレナーシップ教育授業または教員研修を無償で提供する。
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